結納の意義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 03:21 UTC 版)
本人の婚姻により両家が親類(親族)となり「結」びつくことをお祝いし、贈り物を「納」め合あう儀式。一般的には新郎家から、新婦家へ、結納の品を納める。本来は帯や着物地などに縁起物を添えて贈るが、現代では帯や着物の代わりに金子包み(結納金)を贈る。(結納金を帯地料・小袖料などというのはこの名残り)結納は通常、公の場でなされることはなく、両家の間の私的な儀式・儀礼であるが、結納により「結婚をします」という約束を正式に交わしたことになる。新郎&新婦が主役であるが、親から親へのプロポーズの意味が大きい。形式は小笠原流、伊勢流などの礼法によって体系化されているが、冠婚葬祭を含むその他の儀礼と同様、地域の風習や個人の考えや事情により具体的な行い方は様々である。結納の品々は、慶事の贈り物であり縁起ものであるため、昔はできるだけ華やかで立派に見えるよう大きく飾るという考え方であったが、現在では、現代生活に合ったコンパクトな結納品が主流となっている。また、結納金を包まず、婚約記念品(指輪や時計)だけで結納品を準備したり、結婚式に先立ち新郎新婦の両親や家族らと共に食事会を行い、その席で簡単に婚約の挨拶をして済ませる場合もある。結納の仲人については、最近では立てない場合がほとんどである。
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