終わりと今後の展望
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/14 03:09 UTC 版)
1999年の開催後、主催者は一部の業界紙を除いて、メディア関係者の入場を制限するという方針転換を行った。一般入場者としては入場可能だったが、世界中のメディア関係者がこの方針に不満を持つこととなった。単に一般入場者として見るだけでは高額な出張費用に見合わないため、多くのメディアはCOMDEXの取材をせず、COMDEXでの新製品発表を無視するだろうと各ベンダーに通知した。 アメリカでは CES の重要性が大きくなり、ベンダーの多くも CES の方が費用効果が高いと判断するようになった。2000年、IBM、アップルコンピュータ、コンパック(現在はヒューレット・パッカードの一部)といった主要企業が今後の COMDEX への参加を見合わせることを決定した。 COMDEX 2001 はロサンゼルスの Key3Media Group Inc. が主催したが、同社は入場者数が前年実績の20万人から15万人に減ると予測した。また、出展者は2350から2000に減ると予測し、必要な会場面積も25%減るとした。 2004年6月、COMDEXは公式に2004年のラスベガスでの開催を中止することを発表した。2005年と2006年の開催もキャンセルされ、一時完全に消滅状態となった。 COMDEX は当初 The Interface Group が主催し、創業者のシェルドン・アデルソンによって1995年にソフトバンクに売却された。2001年、ソフトバンクはジフデービスからスピンアウトした Key3Media に売却した。Key3Media の株価は暴落し、ニューヨーク証券取引所での扱いも2002年7月で廃止とされ、2003年2月には倒産している。以前から同社に投資していた Thomas Weisel Capital Partners はさらに資金を投じ、Medialive International として再生させた。2006年11月、フォーブス誌によれば、MediaLive International のイベント部門は United Business Media(UBM)が買い取った。 COMDEX のウェブサイトはCMPテクノロジーが運営している(Information Week などの業界紙を出版する企業)。CMPによれば、コンピュータ業界関係者3500人へのアンケート(2004年)で、75%の人が分野別の小さな見本市よりも大きな見本市があったほうがいいと答えたという。また、88%がそのような見本市で商談を成立させたいと答え、また、開催地としてはラスベガスが好ましいと答えたという。70%以上の人が COMDEX がベンダー同士が会い、製品を見る最も効果的な方法だったと答えた。 その後2010年に、UBMが新たにCOMDEXを仮想空間でのコンベンションイベントとして復活させる方針を明らかにした。『COMDEXvirtual』と名付けられた新イベントは同年11月に第1回が開催され、以後毎年11月に開催されている。
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