出展者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/04 17:13 UTC 版)
長谷川は、実績あるベテランから若手まで幅広く「作品を盗まれても喜びそうな人」に声をかけ、企画の趣旨に賛同した現代アーティストとクリエーター11組がそれぞれ1作品ずつを出展した。作品は1点を除き全て新作で、アーティストらはほぼ無償での提供を申し出た。 出展者は以下の通り。 五味彬 エキソニモ 伊藤ガビン 中村譲二 Naoki “SAND” Yamamoto 村田実莉(skydiving magazine) 平野正子(skydiving magazine) Merge Majordan ヌケメ やんツー 加賀美財団コレクション 村田実莉は作品「GODS AND MOM BELIEVE IN YOU」を出展した。これは作品タイトルを印字した偽のクレジットカード約150枚と多数の財布・インド通貨を取り混ぜ床にばらまいて構成した作品で、「財布をすられるような、生活に潜む“盗む”」をコンセプトにしている。村田は前年の10月からインドに住んでその宗教観に感化され、それがタイトルの「神」に表れている。偽クレジットカードに刻まれた作品タイトルからは、神と母のまなざしの下で盗みの誘惑に抗えるかという含意がうかがえる。 加賀美財団コレクションは作品「Untitled」を出展した。これは一枚の紙きれにサインペンで「ギャラリーへ持ってくる途中に盗まれました」と手書きして壁に貼り付けただけの代物で、「盗まれるのは癪だから、盗ませないようにするにはどうすればいいかを考えた」結果だという。 中村譲二は作品「モナリザを盗んでみたい人の為の」を出展した。これはモナリザを模したモノクロのシンプルなスケッチ画であり、来場者にあの名画を盗む体験を提案するものになっている。 Merge Majordan は作品「セル フ ディヴィジョン」を出展した。この布アートは境目にわざわざキリトリ線を入れ、真下の床にはハサミも用意し、複数の来場者が分け合える工夫をしている。 Naoki “SAND” Yamamoto は作品「Midnight Vandalist」を出展した。これは同じイラストの紙を日めくりカレンダー状に束ねたもので、皆で一枚ずつ破って持ち帰るか、一人で冊子ごと持ち帰るか、来場者に委ねる形になっている。 平野正子は作品「Narcissi」を出展した。この作品がメルカリに出品された際、平野は送料の自己負担や作品の実家への送付を条件に値下げ交渉を持ちかけたことを明かしている。
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