第4話 「太平洋漏水孔」漂流記とは? わかりやすく解説

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第4話 「太平洋漏水孔」(ダブックウ)漂流記

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 01:59 UTC 版)

人外魔境」の記事における「第4話太平洋漏水孔」(ダブックウ)漂流記」の解説

東経160度南緯2度半、ビスマルク諸島東端から1000キロたらず、グリニッチ島から東南に約800キロ、すなわちミクロネシアメラネシアの間に、ニューギニア土人が「海の水の漏れる穴(ダブックウ)」と呼ぶ魔の海域がある。この海域には、メールストレームの渦の百倍はあるという巨大な渦潮が常に存在している。 17世紀はじめ、デ・クィロスはこの渦巻内側島々七、八存在しているのを目撃した1912年にこの海域探険した独逸ニューギニア会社英語版)の探検隊は、この「太平洋漏水孔」の海面下が一面暗礁で、付き独木舟(アウトリガード・カヌー)以外では接近できないことその内側が極度高温多湿で、気温45達することを確認した大正3年1914年)秋、日本海軍赤道以北の独領諸島占領した頃、折竹の義兄経営する海南社」は、早くも占領諸島オーストラリアとの通商始めていた。折竹の乗る海南社の凪丸は、「太平洋漏水孔」附近航行中二羽カツオドリ引かれ漂流する五歳くらいの男児発見し拾い上げたその子の背には、ドイツ人キューネと名乗る人物の手紙くくりつけられていた。 独逸ニューギニア拓殖会社若き幹部フリードリッヒ・キューネは、冒険旅行に出かけている間に独領ニューギニアオーストラリア艦隊占領されてしまい、フィンシャハのドイツ軍守備隊長フォン・エッセンとその妻子オーストラリア軍によって殺害されたことを知る。復讐のためオーストラリア軍守備陸戦隊ベレスフォードの子ジャッキー拉致ようとしたキューネだったが、間違ってジャッキー遊び友達ある日本人床屋の子宇佐美ハチロウ誘拐してしまう。こどもを返すわけにもいかず、独木舟(プラウー)でニューギニアさまようキューネは、独領ニューギニア最北端のノルド・マレクラで、サモア王タマセの孫娘、ナエーアと偶然に出会う。彼女はサモア酒(カヴァ)に溺れる父と兄を諌めたため、サモアドイツ領事によってこの地に追放されていたのだった。 行くあてもなく太平洋さまよう三人は、ついに「太平洋漏水孔」に巻き込まれその内側の島の一つにたどりついた。暑さのため知力減退させていったキューネだったが、最後知力ふりしぼってカツオドリ使ってハチロウ脱出させたのである

※この「第4話 「太平洋漏水孔」(ダブックウ)漂流記」の解説は、「人外魔境」の解説の一部です。
「第4話 「太平洋漏水孔」(ダブックウ)漂流記」を含む「人外魔境」の記事については、「人外魔境」の概要を参照ください。

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