第3格変化:I型とは? わかりやすく解説

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第3格変化:I型(純正タイプ・混合タイプ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 18:27 UTC 版)

ラテン語の格変化」の記事における「第3格変化:I型(純正タイプ混合タイプ)」の解説

I型は「純正タイプ」と「混合タイプ」に分かれる純正タイプは「同数音節ルール(parisyllabic rule)」に従うものと「中性名詞」があり、混合タイプは「二重子音ルール」に従うタイプである。 純正タイプのうち、「同数音節ルール」は、単数主格属格音節数が同じになる、という規則で、男性・女性名詞の例がある。例:amnis, amnis m.「流れ」(音節数はともに2つ)。単数主格辞書形)の語尾が-isとなる(語尾-esのものもある)。 混合タイプの「二重子音ルール」は、単数属格語尾-isの直前子音二つになる、という規則で、「同数音節ルール以外の男性・女性名詞がこれに分類される。例:pars, partis f.部分」。 純正タイプもう一つ中性名詞は、全て辞書形語尾が-al, -ar, -eのどれかになる。例:animal, animālis動物」、cochlear, cochleārisスプーン」、mare, maris「海」純正タイプ単数複数ともに特殊な語尾をとり、混合タイプは、単数では第3格変化の子音型になるが、複数ではI型となる。 turris, turris f.「塔」hostis, hostis m.「敵」vulpēs, vulpis f.」(語尾は-ēs) [純正タイプ同数音節ルール](注意単数対格/奪格に-im/-ī、-em/-eの二種類があるが、双方許容する語もある) 数単数複数主格 -is (turris, hostis) -ēs (turrēs, hostēs) 属格 -is (turris, hostis) -ium (turrium, hostium) 与格 -ī (turrī, hostī) -ibus (turribus, hostibus) 対格 -im / -em (turrim, hostem) -īs (-ēs) (turrīs (turrēs), hostīs (hostēs)) 奪格 -ī / -e (turrī, hoste) -ibus (turribus, hostibus) 呼格主格同形。 数単数複数主格 -ēs (vulpēs) -ēs (vulpēs) 属格 -is (vulpis) -ium (vulpium) 与格 -ī (vulpī) -ibus (vulpibus) 対格 -em (vulpem) -īs (-ēs) (vulpīs (vulpēs)) 奪格 -e (vulpe) -ibus (vulpibus) 呼格主格同形frōns, frondis f.木の葉frōns, frontis f.「ひたい」[混合タイプ二重子音ルール](注意単数主格語尾(-s)の影響受けて表記上、語幹変化あるよう見えるが、実際語幹変化はない。具体的には、発音表記の順に、c+s→x、g+s→x、t+s→s、d+s→sのように表記変わっているだけである) 数単数複数主格 -s (frōns, frōns) -ēs (frondēs, frontēs) 属格 -is (frondis, frontis) -ium (frondium, frontium) 与格 -ī (frondī, frontī) -ibus (frondibus, frontibus) 対格 -em (frondem, frontem) -īs (-ēs) (frondīs (frondēs), frontīs (frontēs)) 奪格 -e (fronde, fronte) -ibus (frondibus, frontibus) 呼格主格同形。 imber, imbris m.「大雨」[混合タイプ二重子音ルール] 数単数複数主格 - (imber) -ēs (imbrēs) 属格 -is (imbris) -ium (imbrium) 与格 -ī (imbrī) -ibus (imbribus) 対格 -em (imbrem) -īs (-ēs) (imbrīs (imbrēs)) 奪格 -e (-ī) (imbre (imbrī)) -ibus (imbribus) 呼格主格同形animal, animālis n.「動物mare, maris n.「海」純正タイプ中性名詞] 数単数複数主格 - (animāl) -ia (animālia) 属格 -is (animālis) -ium (animālium) 与格 -ī (animālī) -ibus (animālibus) 対格 - (animāl) -ia (animālia) 奪格 -ī (animālī) -ibus (animālibus) 呼格主格同形。 数単数複数主格 -e (mare) -ia (maria) 属格 -is (maris) -ium (marium) 与格 -ī (marī) -ibus (maribus) 対格 -e (mare) -ia (maria) 奪格 -ī (marī) -ibus (maribus) 呼格主格同形

※この「第3格変化:I型(純正タイプ・混合タイプ)」の解説は、「ラテン語の格変化」の解説の一部です。
「第3格変化:I型(純正タイプ・混合タイプ)」を含む「ラテン語の格変化」の記事については、「ラテン語の格変化」の概要を参照ください。

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