第1話から第10話
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 14:00 UTC 版)
「乃木若葉は勇者である」の記事における「第1話から第10話」の解説
物語は2018年7月30日の乃木若葉の回想より始まる。2015年7月30日、後に「7・30天災」と呼ばれた日の深夜、香川県に住む当時小学5年生の若葉と上里ひなたは、小学校の修学旅行で島根県を訪れていたが、日中に日本各地で発生した地震から避難するために、地域の避難所であるとある神社にいた。学級委員長としての責任感から眠らずにいた若葉とそれに付き添っていた幼馴染のひなたは、突如として上空より来襲した化け物に襲撃される。後にバーテックスと命名されるその化け物は、神社の中にいた人々を次々に食い殺していく。幼いころより居合道を収めていた若葉は、クラスメイトを殺された怒りからがれきを拾い応戦するが、全く歯が立たずに弾き飛ばされてしまう。その時、巫女として能力に目覚めたひなたの助言により、神社に奉納されていた古い日本刀を手にし、勇者としての能力に目覚めた若葉は周囲のバーテックスを一掃し危機を脱する。その後、ひなたが得た神託に従い、二人は避難していた人々とともに徒歩で四国へと向かう。 時は流れ3年後。バーテックスの襲来後四国に現れた土着の神々の集合体・神樹による結界の中で、中学2年生となった若葉は神の力を使う勇者として、ひなたは神の声を聞く巫女として丸亀城を改築した学校に通っていた。若葉と同じく勇者としての能力に目覚めた高嶋友奈、郡千景、土居球子、伊予島杏らを含め、クラスメイトはわずか6名。3年の間、四国へのバーテックスの襲撃はなく、その間に勇者の能力を引き上げる装束が構築され、若葉ら勇者たちは戦闘訓練を積んでいた。そのおかげで度重なるバーテックスの襲来も、四国の勇者たちは大きな被害を出すことなく食い止めていた。 しかし、何度目かの襲来時、それまでで最大数のバーテックスが攻め入り、毎度の様に敵を引き付けるべく単独先行した若葉が敵に囲まれてしまう。残りの4人も神樹に向かったバーテックスを食い止めなければならず、若葉は完全に孤立してしまう。奮戦するもやられそうになったところで、全身に傷を負いながら敵の包囲網を無理やり突破してきた友奈に救われ、最終的には神樹を守り抜き、5人の勇者も全員死ぬことなく戦いを終えるが、友奈は意識を失い病院に搬送されてしまう。千景に自身の単独先行が原因で友奈が負傷する羽目になったのだと責められ気を落とす若葉だったが、ひなたや杏の協力により、バーテックスに殺された人々の復讐のためではなく、今生きている人々を守るために戦うことを決意する。精神的に成長した若葉は勇者たちとの関係を改善。そのため、陣形を使ったより統率の取れた戦い方ができるようになった勇者たちは、後に「丸亀城の戦い」と呼ばれるバーテックスの大規模侵攻に対しても、誰一人欠けることなくすべての敵を殲滅した。
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