第三章・騒霊ぐ(さわぐ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/30 07:17 UTC 版)
「予知夢 (東野圭吾)」の記事における「第三章・騒霊ぐ(さわぐ)」の解説
非番の日に草薙は姉・森下百合の依頼で、ある女性の話を聞くことになった。百合の友人の妹というその女性の夫が5日前に行方不明になっているというのだ。そして夫がよく行っていたという家の老婆も最近亡くなっていた。警察として動くことが出来ず、そのときは曖昧な答えしか出来なかった草薙であったが、2週間後に再び女性から連絡があり、不思議なことを聞く。女性は亡くなったという老婆の家を見張っていた。家には現在この甥夫婦たちが暮らしているが、決まって夜8時になると家をでるという。その晩、草薙はひそかに尾行するが、彼らは何をするでもなく家に戻ってきた。しかし、その間に家の前にいた女性は血色を変えて「家の中から物音が聞こえる」と話す。夫は監禁されているのか…。草薙たちはその翌日、同じ時刻に無許可でその家に入り込み、中の様子を探る。すると、突然、部屋の中が激しく振動し始めたのだった。 取り乱した草薙は、この手の話題を嫌う湯川を訪ねる。すると、湯川は「思っている以上に深刻なことになっている」とこの現象を分析した。 神崎俊之…行方不明になっている男性。健康機器メーカーのサービスエンジニアでメンテナンスのため、老人ホームを多く訪れている。八王子の老人ホームを出た後の行方がつかめていない。 神崎弥生…俊之の妻。夫の居場所を掴もうとするが、警察が取り合ってくれない為、無謀な事をする。早くから高野家に目をつけていて、草薙曰く、「論理的な勘」の持ち主。 高野ヒデ…故人。生前俊之には懇意にしてもらっていた。俊之の失踪した日に心臓麻痺を起こし亡くなっている。夫から受け継いだ多額の財産を持っている。 高野昌明…ヒデの甥。妻のほかにもう一組のカップルと暮らしている。無職。借金を抱えている。 近藤…高野夫婦と同居している男。ヒデには友達と言っていたが実は…。柔道二段。
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