第三章「塀の中の安全」《Volume 3『SAFETY BEHIND BARS』》
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「ザ・ウォーキング・デッド」の記事における「第三章「塀の中の安全」《Volume 3『SAFETY BEHIND BARS』》」の解説
リックは、タイリースとアンドレアを従えて、ひとまずフェンス内をうろついているゾンビの一群を撃ち倒す。ブロックごとにゾンビを処分してゆけば、フェンスを閉じることで塀の内側に安全地帯を確立することができるように見える。 内部へと進んでゆくと、扉の閉ざされた一画に行き当たる。扉を開けると、デクスターら取り残された囚人たちの姿がある。大量の食糧も保管されており、大喜びでそれにありつくリックたち。 かれらが囚人であることを知り、警戒するリックらではあったが、他に選択肢もなく、共同生活を始める。リックはまた、ローリやタイリースの反対を押し切り、農場にいるハーシェル一家に刑務所の存在を知らせ、かれらを迎え入れる。 一方で、子ども扱いされているジュリーとクリスは、不満を募らせている。ある晩、ふたりは心中を図り、ジュリーだけが死に、クリスは死にそびれる。そこへタイリースが駆けつける。甦ったジュリーを撃つクリス。タイリースは、怒りに身を任せてクリスに襲いかかる……。 ゾンビに噛みつかれていないにも関わらず甦ったジュリーの姿を目の当たりにしたリックは、ひとりシェーンの墓標を訪れる。墓を掘り返し、身を起こすシェーンにとどめをさす。 その間刑務所では、不思議なまでに平静な様子のタイリースが、体育館の「掃除」を提案する。内部のゾンビを一掃し、ウェイトリフティングをやりたいのだと言う。そして、グレンやアンドレアらを従えて作業に着手するが、やみくもに前進してゆくタイリースは、ゾンビの大群の中で孤立してしまう。やむなくかれを残し、脱出するグレンたち。 その頃刑務所内の別の場所では、ハーシェルの末娘である双子スージーとレイチェルの姿が見えなくなる。ふたりを探すハーシェルは、首を切断された状態で蠢く遺体を発見する。ローリらは、デクスターを犯人と決め付け、監禁する。 刑務所に帰還したリックはその報に接し、ハーシェルらを招き入れさえしなければと自らを責める。同時に、タイリースを放ってはおけないと体育館に侵入する。すると、すべてのゾンビを処分したタイリースが、汚物まみれの微笑みでリックらを出迎えるのであった。 双子殺しの犯人は、自称「詐欺犯」のトーマスであった。かれは、ひとりきりで作業をするアンドレアを見つけ、襲いかかる。リックはトーマスを殴り倒し、痛めつける。そして、「殺した者は殺される」というルールを共有すべきだと主張し、トーマスの処刑を訴える。 その意見に賛成するデール。トーマスによって頬を深く切り裂かれたアンドレアも、処刑を望む。タイリースは異論を唱えない。ただひとりローリだけが、トーマスを単に追放すべきだと訴える。だが「正義の執行者は殺人者ではない」と諭され、夫の立場を支持することを決心する。 オーティスのガールフレンドであるパトリシアは、トーマスの一見穏やかな外見をうのみにし、密かにかれを釈放する。だがトーマスはその行為に感謝することなく、たちまちパトリシアに襲いかかる。そこへ、妹たちふたりを惨殺され深い絶望に陥っていたマギーが姿を現し、トーマスを射殺する。 ハーシェルは、トーマスがフェンス外のゾンビたちに喰い散らかされる様子を静かに見つめる。 釈放されたデクスターは、リックたちには明かしていなかった場所から武器を調達し、反乱を起こす。そして、命惜しくば刑務所から立ち退け、とかれらに迫るのであった。
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