空気銃弾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 04:50 UTC 版)
詳細は「BB弾」および「ペレット (空気銃)(英語版)」を参照 空気銃で用いられる空気銃弾は、材質は軟質な鉛である事が多く、アンチモンを適宜添加する事で硬度を高めている。競技用の空気銃弾は標的に着弾すると同時に推進力を失わせて跳弾を予防する目的で、アンチモンの添加量が少なめに設定されている。狩猟用の空気銃弾は貫通力や殺傷能力を高める目的でアンチモンの添加量が多めに設定されているが、猟区によっては野性鳥獣の鉛害を抑制する目的で鉛弾の使用が禁止されている区域もあるため、錫や硬質樹脂などによる代替品が用いられるケースもある。 空気銃弾は所持および販売に関して特に明確な法規制が存在しないため、原則として誰でも購入する事自体は自由である。しかし日本の空気銃規制史において、過去には無許可・無登録で空気銃が自由に販売できた時代が存在していた事から、こうした時代に市井に出たまま未だ銃刀法の下での管理下に置かれていない空気銃が違法な用途で悪用される事を防ぐため、銃砲店によっては空気銃弾の購入に際して銃砲所持許可証の提示を求められるケースもある。 一般的に、空気銃メーカーは自社製空気銃に最適とされるペレットを自製していたり、サードパーティーの特定の銘柄を指定している事が多いが、装薬ライフルにおけるハンドロードの意義と同様に、エアライフルに於ける命中精度の向上のためには純正指定に必ずしも拘ることなく様々な形状のペレットを試用し、自らの空気銃に最適な形状の空気銃弾を見出す作業が必要となる。 弾の材質 空白 空白ペレットの種類 毒性 生産状況 硬さ(鉛との比較) 比重(鉛との比較)鉛 鉛弾 有毒 国産・輸入 約1倍 約1倍 鉄系 鉄(スチール弾) 無毒 輸入 約5~8倍 約0.7倍 鉄系 軟鉄弾(ソフトスチール弾) 無毒 国産 約3~5倍 約0.7倍 非鉄系 ビスマス 無毒 輸入 約1~2倍 約0.9倍 非鉄系 タングステン 無毒 輸入 約2倍 約0.9倍 非鉄系 錫 無毒 輸入 約0.5倍 約0.7倍
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