祭典執行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/21 08:30 UTC 版)
天津司舞は、毎年4月10日直前の日曜日、正午少し前頃より始まり、おおよそ14時過ぎまでの約2時間強をかけて執り行われる。 祭典執行の順序は以下とおり。 神官お迎え 神事 御幸 鈴の宮諏訪神社 着 お舞奉納 還御 人形は以下の9体である。御幸の並び順、および舞を行う順序も以下の順である。このうち一の御編木様から 御笛様までの6体は楽器を持ち、7番目の御鹿島様までの7体は、単衣薄手の麻地で作られた萌黄色の装束をまとっている。 一の御編木様(いちのおささらさま) 二の御編木様(にのおささらさま) 一の御太鼓様(いちのおたいこさま) 二の御太鼓様(にのおたいこさま) 御鼓様(おつづみさま) 御笛様(おふえさま) 御鹿島様(おかしまさま) 御姫様(おひめさま) 鬼様(おにさま) 全ての座標を示した地図 - OSM全座標を出力 - KML 全座標を出力 - GPX 位置データを出力 - RDF表示 祭事の大まかな流れは、天津司神社(天津司神社の位置/地図)に安置されている9体の人形を、約1キロ南に離れた鈴宮諏訪神社(鈴宮諏訪神社の位置/地図)まで御成道(天津司舞御成道の中間地点/地図)を歩いて移動(御幸)し、鈴宮諏訪神社境内に設置された御船囲い(鈴宮諏訪神社境内御船囲いの位置/地図)の内側で舞いを奉納し、奉納終了後9体の人形は同じ道を戻り(還御)、天津司神社に再び安置する。 祭事に関する位置関係は右記の座標一覧を参照。 2012年現在、祭事に奉仕する供奉員は約40名。全員が小瀬地区在住者で構成される天津司の舞保存会の会員である。 供奉員は九曜星の紋所の入った白装束に、藍色または紫色の馬乗袴を着け、白足袋に藁草履を履く。 伴奏(お囃子)に使用される楽器は、横笛3名、太鼓2名の5名で奏でられる。曲目は、御幸の際に奏でられる「お成りの曲」、お舞奉納前半に奏でられる「お舞いの曲」、お舞奉納後半で奏でられる「お狂いの曲」の3曲である。このうち「お成りの曲」はリズムが明瞭ではなく、ゆったりとした横笛の旋律が奏でられた後に、太鼓が静かに叩かれる。「お舞の曲」では「お成りの曲」と、ほぼ同様の旋律と太鼓がゆっくりと繰り返されるが、「お狂いの曲」では明瞭なリズム、速いテンポで横笛と太鼓が同時に奏でられ、加えて供奉員一同が整然と手拍子を打つ。
※この「祭典執行」の解説は、「天津司舞」の解説の一部です。
「祭典執行」を含む「天津司舞」の記事については、「天津司舞」の概要を参照ください。
- 祭典執行のページへのリンク