御編木様
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/07/21 08:30 UTC 版)
最初の舞は、一の御編木様、二の御編木様の2体で行われる。御編木様の2体は頭に平笠をかぶり、両手に楽器ささらを持ち、表情は面長で鼻の下にはひげをたくわえている。御編木様の持つ編木(ささら)は、別名びんささらとも言い、富山県五箇山地方の民謡である、『こきりこ節』に用いる民俗楽器こきりこささらがよく知られており、多数の木片が紐で結びつけられ、両端にある取っ手を両手で伸縮、操作することで木片の摩擦音を出す、田楽特有の楽器である。天津司舞の御編木様2体が持つささらは、いずれも幅約3分(ぶ)、長さ約3寸の木片が麻の紐でつづられている。びんささら全体の長さは約1尺5-6寸で、一の御編木様の木片は45枚、二の御編木様の木片は62枚である。御編木様を操る遣い手は1体につき3名。遣い手の操作で人形の手が動かされ、びんささらの音が鳴らされる。 一の御編木様二の御編木様
※この「御編木様」の解説は、「天津司舞」の解説の一部です。
「御編木様」を含む「天津司舞」の記事については、「天津司舞」の概要を参照ください。
- 御編木様のページへのリンク