磁気反転方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/09 09:14 UTC 版)
「en:Flip-disc display」も参照 磁気反転盤は自力では発光しないために厳密には電光式ではないが、それに類似したもので、磁力を使ってパネルを反転させ、文字情報やスコアなどを掲示するシステムである。 特徴としては、上記の3方式に比べて電力消費を節約できることや、日中でも光の反射などがなく、遠くからでも文字が認識しやすい。多くは黒とレモンイエロー(蛍光黄色)、または黒と白など、明度のコントラストが高い2色を使うことが多い。ただしブラウン管盤やLED盤と比べると、選手名の表記字数の制限などがある他、黒と白である場合はナイトゲーム実施時には認識しにくい場合もあり、この場合は蛍光灯で明るさを補正する場合もある。 また4色磁気反転盤のものもある。これは赤・白・青・緑の4色をサイコロ状にしたもので、編集用パソコンで入力した画像データをハードディスクに収録し、それを送信用パソコンで電気的な信号に置き換えて、掲示板に表示するが、ドット数が少ないと選手名表記などはカタカナで小さい文字しか入力できない場合、また選手の写真やクラブマスコットの表示など、画像が粗い場合がある。 しかし、この4色磁気反転のものは2010年代前後から、交換部品の製造が中止されており、修理の際の部品調達が困難であることなどから その躯体を生かし、LED盤、ないしは、黒とレモンイエローの2色表示の磁気反転、またはそれにLEDの電球を組み合わせたもの に転換するケースも多い。 さらに施設スペースの都合上大型掲示板が設置できない競技場のために、簡易移動型のもの も存在する。これは得点掲示の部分を電球式と同じ素粒子、ないしは7セグメントにしたものが使われている。
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