破綻した理由
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/12 15:22 UTC 版)
えいたいは、バブル期に本体並びに関連会社・中央抵当信用を通じて行った、茂原観光開発の千葉・埴生CCゴルフ場(現ゴールデンクロスカントリークラブ)への100億円を超える融資や都心ビル等への融資(五州地所株式会社)、さらに横井英樹に対する融資35億円が、バブル経済の崩壊などにより焦げ付いた。 中央抵当信用は1983年(昭和58年)に設立され、経営陣の親族が同信組からの出向者が役員を務めていた。 バブル崩壊前後の1990年代前半から、不良債権処理による特別損失で経営危機に陥った為、えいたいは1998年(平成10年)、同社が抱える10社分の延滞債権計約78億円を買い取ったが、融資先の一部が倒産するなどしたため、債権回収は困難になっていた。 そして関東財務局が2001年(平成13年)に実施した金融検査で、99億円の債務超過と判明。度々債務超過を解消するための自己資本充実策について報告を求めるも、具体的な回答が提出されなかった。 2002年(平成14年)1月12日、金融庁は預金保険法第74条に基づく破綻通告を行い、債務超過を理由に、えいたいを強制的に経営破綻させた。国が債務超過を理由に破綻させたのは、日債銀、関西興銀に続き、3例目である。 2003年(平成15年)2月13日、警視庁捜査二課は関連会社から回収の見込みがない債権計約78億円分を引き取ったとして、背任容疑で経営TOPだった元組合長ら4人を逮捕した。
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