砲艦の発達と丁字戦法とは? わかりやすく解説

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砲艦の発達と丁字戦法

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/14 16:03 UTC 版)

丁字戦法」の記事における「砲艦の発達と丁字戦法」の解説

16世紀入り帆走軍艦多数火砲搭載した戦列艦建造されるうになる海戦における陣形は、近接戦闘意識した横陣から縦陣変化した。特に射程長い戦列艦多数保有していたイギリス海軍スペイン海軍等に先んじて火力大きくなる側面最大限利用する単縦陣採用した19世紀後半工業技術発達伴って戦列艦近代的な蒸気エンジン装備し5,000メートル超える長大射程距離装甲板有する戦艦へと変貌遂げたが、変針回頭などの艦隊運動の容易さ指揮官先頭として艦隊を組むことによる戦闘時意思伝達徹底有利さにより縦陣支持された。 このような時代背景において、縦陣による艦隊戦でより有利な戦法研究され丁字戦法成立した。ただし、同方向併走しながら戦う同航戦すれ違いざまに戦う反航戦から丁字戦法成り立たせるためには、敵艦隊より速力上回り先導艦を押さえ込めること、丁字組み始めから完成まで比較長く敵の攻撃さらされる味方先導艦が充分な防御力を持つこと、丁字完成後も丁字長く維持するための艦隊統制及び射撃統制取れることなどが必要なため、着想容易だ実行難し戦法であるといえる日本海軍においては日露戦争およびその後主力艦同航戦行いつつ補助艦丁字戦法をとる戦術思想組まれ第1艦隊戦艦など)と第2艦隊巡洋戦艦など)が主力決戦用に編成された。この2つ艦隊決戦時に統一運用されるために、この2つ艦隊統合する連合艦隊常設された。 20世紀中盤以降ミサイル技術発達し砲の射程外で船舶攻撃できるようになり、艦隊同士海洋上で遭遇し決戦を行う必要がなくなったことから、丁字戦法は現在では見られなくなった

※この「砲艦の発達と丁字戦法」の解説は、「丁字戦法」の解説の一部です。
「砲艦の発達と丁字戦法」を含む「丁字戦法」の記事については、「丁字戦法」の概要を参照ください。

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