砂浜に関する問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/19 09:39 UTC 版)
河川の護岸による土砂の流出量の減少、河川にダムが作られてダム湖の湖底に土砂の堆積などが起こることによる土砂の流出量の減少、砂や砂利などコンクリートを作る時などに用いられる骨材の採取が進んで砂の絶対量が減少。これらの理由で海に流れ込む砂の量が減り、各地の砂浜で海岸線が侵食される現象が見られる。対策として、波消ブロックの設置、他の場所から輸送してきた砂の投入による養浜が行われている。 例えば三保の松原で有名な静岡市清水海岸では、昭和30年代から昭和40年代初頭にかけて安倍川の砂利採取が行われたことにより、砂の供給がほとんど無くなり、海岸線の侵食が始まった。昭和42年には大規模な砂利採取を止めたものの、その後も侵食がおさまらず、人工岬(ヘッドランド)の設置などの対策がなされている。(参考資料静岡県交通基盤部静岡土木事務所「清水海岸ポータルサイト」-侵食・高潮事業の事業概要) 海岸浸食 供給土砂量が不足することなどによって浸食が起こる。砂浜浸食の原因は以下のようなものがある。ダムや砂利採取や護岸などによる、河川からの土砂供給の減少、それに伴う漂砂量の減少 護岸などによる、陸からの土砂供給の減少、それに伴う漂砂量の減少 海砂の採取、それに伴う砂の流出 港湾や海岸にできた構造物による潮の流れの変化 港湾整備などに伴う、海底の掘削、それに伴う砂の流出 平均潮位の上昇 漂着物 漂流・漂着ごみとなって、砂浜を汚染している。シーグラスや流木などを使ったアート作品にする人、ビーチクリーナー(英語版)と呼ばれる機械、ボランティア、ビーチコーミングなどによって回収される。 飛散・拡大 砂が風で飛散したり拡大して、農業や住環境に影響を及ぼすため防砂林で防いでいる。
※この「砂浜に関する問題」の解説は、「砂浜」の解説の一部です。
「砂浜に関する問題」を含む「砂浜」の記事については、「砂浜」の概要を参照ください。
- 砂浜に関する問題のページへのリンク