直通特急対応工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 03:42 UTC 版)
「山陽電気鉄道5000系電車」の記事における「直通特急対応工事」の解説
1998年の直通特急運転開始に合わせて、5000系に直通特急運用への対応工事が施された。 阪神と山陽で異なる連結器(山陽は密着自動式、阪神はバンドン式)を非常時に連結するため、偏差アダプターが5500形の床下に搭載された。また、運転台マスコンハンドルのデッドマン装置解除機能の追加、列車種類選別装置や車掌台側への補助標識受の設置も行われた。なお、5000系では4両編成2本(5000・5002編成)にも検査・事故時の予備車として6両編成車と同様の対応工事が実施されている。 2001年3月のダイヤ改正による直通特急の大幅増発に先立ち、クロスシート車の6両編成を増備した。4両編成の5000系4編成に5030系中間車2両を増備して組み込み、山陽の乗り入れ対応車は5000系単独車が6編成36両、5000系と5030系の混結車が4編成24両、5030系単独車が2編成12両の計72両となった。 5000系4両編成への5030系混結対応は5004・5006・5008・5010の4編成に対して行われ、補助電源装置や空気圧縮機などの置き換え等を行っている。 5030系は5000系との混結が可能であり、5000系の編成へ5030系車両を増結して6連化する計画は1999年度から存在した。2001年3月ダイヤ改正での直通特急増発による所要車両増をきっかけに増結が実行に移されることとなった。 なお、2021年より大塩駅の扉カット扱いが解消される工事が行われており、しばらくの間は6両目のホームがついたにもかかわらず、従来の扉カット方式で停車している。(大阪方面寄り直通特急) 大塩駅の扉カットは、前まで設置されていた構内歩行者用踏切を撤去し、3・4番線ホームを延伸することにより扉カット解消につながった。
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