白娘子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/01 19:22 UTC 版)
白娘子(はくじょうし)は、中国の四大民話伝説『白蛇伝』に登場するヒロインである[1]。また白娘子という呼称は明代の白話小説『警世通言・白娘子永鎮雷峰塔(はくじょうしえいちんらいほうとう)』(1624年)以降である。「白素貞(はくそてい)」という化名は清代の弾詞(弾き語り)『義妖伝』(ぎようでん、『紡像義妖伝』、1809年)以降であり、「白娘々(パイニャンニャン)」と呼称されることもある。
- ^ 初期の作品では、善意の主人公ではなく邪悪な蛇の妖怪である。
- ^ 玉山主人『雷峰塔奇伝(らいほうとうきでん)』(1806年)では道教の聖地である青城山となっている。
- ^ 『雷峰塔奇伝』以降、異類婚姻譚となる。
- ^ 唐代の禅僧の金山法海(中国語版)がモデルになっている。
- ^ 北宋 太平広記 卷第四百五十八 蛇三 李黄 に収録、末尾に「出博異志」とある。明代の陸楫(りくしょう、1515-1552年) 撰 『古今説海』は『白蛇記』と題し収録している。 中国語版ウィキソースに本記事に関連した原文があります:博異志#.E6.9D.8E.E9.BB.83
- ^ 『西湖三塔記』では心肝を喰われそうになったところを道士に救われる。因みに青年の名は宣賛である。
- ^ 日本語訳書はない。
- 1 白娘子とは
- 2 白娘子の概要
白娘子(はくじょうし、パイニャンヅ、白夫人)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 10:14 UTC 版)
「白蛇伝」の記事における「白娘子(はくじょうし、パイニャンヅ、白夫人)」の解説
『白娘子永鎮雷峰塔』で初めてこの呼称が使われる。齢千年を経た白蛇の妖怪で人間の姿に変化(へんげ)している。『李黄』では白い衣を着た美貌の未亡人と表現され、末尾で蛇の妖怪だったと示唆されている。弾詞『義妖伝』では白素貞(はくそてい)と名付けられる。玉山主人『雷峰塔奇伝』では白珍娘(はくていにゃん)と名のり、因みに青城山清風洞で一千八百年の修業をした白蛇の精だと述べる。玉山主人『雷峰塔奇伝』と夢花館主『白蛇全伝』では大官の令嬢と名乗り、陰陽を推算するなど強力な法術の使い手として描かれる。方成培『雷峰塔伝奇』には白蛇の前身として白雲仙姑が描かれている。白娘子が小青の義姉、女主人や師匠のような役割を担っている。
※この「白娘子(はくじょうし、パイニャンヅ、白夫人)」の解説は、「白蛇伝」の解説の一部です。
「白娘子(はくじょうし、パイニャンヅ、白夫人)」を含む「白蛇伝」の記事については、「白蛇伝」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 白娘子のページへのリンク