『李黄』とは? わかりやすく解説

『李黄』

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 10:14 UTC 版)

白蛇伝」の記事における「『李黄』」の解説

残存する白蛇伝』に関係する最古物語考えられているものは、中唐谷神子(こくしんし、鄭還古)撰の『李黄』(唐代伝奇集『博異志』、後に『太平広記』収録)である。日本語訳今村与志雄 訳がある。 ―『李黄』あらすじ―唐元和2年807年)、塩鉄使である遜の甥の黄が長安東市牛車乗った白衣美女出会った侍婢訊ねると夫の喪が明けたばかりの未亡人で、手持ちの金がないというので、銭と帛を立替えたところ屋敷招かれる白衣の娘の叔母名乗る老婆が、実は貧し暮らしで三銭の借財がある。よければ側仕えさせたい申し出る黄は下僕に三銭を取りに行かせ、誘われるままに三日泊った四日目になると老婆が長泊して黄が叔父咎めないよう取り敢えず帰るよう勧める下僕黄が生臭くなっていることに気づいたが、言われるままに帰宅した。すると何日何をしていたのか家人尋ねられたが、体の具合悪かったのでそのまま寝床入った。やがて取り留めないことを口走るようになり、婚約者対し自分はもうだめだ、と言った夜具おそるおそるめくると、体がとけてとなり頭だけが残っていた。家人下僕問いただし、女の家にいくと、そこは廃園だった。一本皁莢さいかち)のがあり、の上一万五千の下に一万五千の銭があった。近所の者によると、の下によく大きな白蛇がとぐろを巻いていた以外はなにもなかったとのことであった続けて一説として別の話も掲載されており大筋同じだ多少違いがある。主人公の名が琯であり、最後は体が水になるではなく頭が裂けて死ぬことになっている家人女の家のあった場所にいくと枯れたえんじゅ)のがあり、そこには大蛇がとぐろをまいた跡があった。根元掘り起こすと、小さ白蛇が数匹いたので、一匹残らず殺して帰ったとのこと

※この「『李黄』」の解説は、「白蛇伝」の解説の一部です。
「『李黄』」を含む「白蛇伝」の記事については、「白蛇伝」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「『李黄』」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「『李黄』」の関連用語

『李黄』のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



『李黄』のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの白蛇伝 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS