『本草写生図譜』
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/29 00:29 UTC 版)
「オットー・ブルンフェルス」の記事における「『本草写生図譜』」の解説
『本草写生図譜』は、ブルンフェルスが収集したドイツの植物にドイツ名を添えて、ディオスコリデスなど昔の文献から引用した説明文に、木版画の図版を配した。図版は、アルブレヒト・デューラーの弟子だったハンス・ヴァイディッツが描いたが、その絵は大胆かつ精緻で、従来の型通りの雑な絵とは唖然とするほど違っていた。博物学において、図版を精密にコピーできる木版画の可能性が、陽の目を見た一冊だった。『本草写生図譜』で成し遂げられた図版の革命は、レオンハルト・フックスらの植物書に引き継がれた。 出版業者クリスチャン・エゲノルフは、『本草写生図譜』から多くの図版を流用し、本草書『ハーブ、木、低木、野菜や穀物』(Herbarum, arborum, fruticum, frumentorum ac leguminem , 1533)を出版した。『本草写生図譜』の出版者ヨハン・ショットは、エンゲルノフを著作権の侵害で訴えた。
※この「『本草写生図譜』」の解説は、「オットー・ブルンフェルス」の解説の一部です。
「『本草写生図譜』」を含む「オットー・ブルンフェルス」の記事については、「オットー・ブルンフェルス」の概要を参照ください。
- 『本草写生図譜』のページへのリンク