登場当初から3両編成化まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 03:41 UTC 版)
「名鉄8800系電車」の記事における「登場当初から3両編成化まで」の解説
パノラマDXはまず2編成が導入され、1984年12月15日から営業運行開始となり、初日には犬山遊園駅と内海駅で「発車式」が行われた。1編成が南知多と犬山を結ぶ特急に運用され、もう1編成は団体やイベント用に使用された。この当時、名鉄における特急の座席指定料金は250円であったが、パノラマDXについては500円の料金が設定された。また、パノラマDXの車内ではおしぼりのサービスや車内販売も行われた。 翌1985年の正月初詣輸送では豊川線にも乗り入れたが、この時にパノラマDXが使用された臨時特急は、白帯車との連結となったため、同じ列車でありながら車両によって座席指定料金が異なる金額となった。また、初詣団体列車にもパノラマDXが使用されたが、豊川線の線路容量が不足していたため、定期列車に使用されていたAL車と連結するという光景も見られた。パノラマDXはAL車とは本来連結できないため、この時は定期列車の運転士とパノラマDXの運転士が警笛で合図をしながら協調運転を行った。この年、パノラマDXは鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞した。この車体構造は、翌年に登場した伊豆急行「リゾート21」をはじめとして、その後に登場した前面展望車両にも影響を与えているといわれている。1987年には2編成が増備されたが、このときの増備車では展望席の座席増加など、一部の仕様変更が行われている。 1989年には中間車が増備され、同年7月15日からはすべての編成が3両編成での営業運行を開始した。3両編成化にあたっては、先頭車の座席モケットや絨毯を交換したほか、主電動機の出力更新(75 kW→90 kW、限流値320 A→380 A、弱界磁率40 %→33 %)と耐雪ブレーキ装備の追加が行われている。
※この「登場当初から3両編成化まで」の解説は、「名鉄8800系電車」の解説の一部です。
「登場当初から3両編成化まで」を含む「名鉄8800系電車」の記事については、「名鉄8800系電車」の概要を参照ください。
- 登場当初から3両編成化までのページへのリンク