発生条件と鑑別とは? わかりやすく解説

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発生条件と鑑別

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 23:03 UTC 版)

彩雲」の記事における「発生条件と鑑別」の解説

この現象は、太陽光含まれる水滴回折し、その度合いが光の波長によって違うために生ずるもので、大気光象1つである。巻雲巻積雲巻層雲高積雲現れ、風で千切られた積雲見えることもある。また、成層圏発生する真珠母雲同様の回折による光彩 (iridescence) を特徴とするである(真珠母雲はすべて光彩をもつ)。 彩雲光彩 (iridescence) は、順序立って色が並んだ一定間隔の平行な縞模様基本としつつ、それが歪んだ形になる。輪郭・縁に平行な縞模様となることが多い。水滴粒子雲粒)の大きさ揃って均一に近いほど、鮮明な色彩となる。 薄いベールのような巻雲巻層雲ではのどの部分でも現れるが、辺縁部の方が見やすい。中心部が厚い巻積雲高積雲積雲では、断片太陽または月に近づいた時にその辺縁部に現れる発達した積雲頂上帽子かぶったようにできる頭巾雲ベール雲にもしばしば現れるまた、雲粒均一なことが多いレンズ状では大きなものが現れることがあるという。 太陽(または月)からの天空上で見かけの大きさ視角度)が 10度以内現れるものが多いが、20度 - 30以内現れることもある。 なお、太陽中心点とする同心円状光彩現れる光冠異なり彩雲模様太陽からの同心円に平行ではなくばらばらとなる。なお光冠も回折により起こり同様の見られる辺縁部や断片雲消えつつあるとき、蒸発する前の水滴表面張力作用で同じ大きさの粒が揃いやすい。中心部大粒外側小粒だが、その大きさ変化小さくて順序良く帯状に並ぶことがあって、このとき彩雲見えやすい。同径の粒子回折経た色が同一になるので、粒子径分布縞模様見え方反映されている。なお、水滴上空では過冷却水滴)のみならず微小氷晶でも発生するという研究がある。 彩雲とよく混同されるのが「環水平アーク」である。環水平アーク太陽高度58度以上と高いとき(夏季を主とした昼間太陽の下方に現れる水平線に平行な(見かけ上はやや上に反って見える)虹色光彩の帯で、の中の氷晶により見られる彩雲光彩模様は不規則曲がった帯状環水平アーク模様水平線に平行。 彩雲太陽近く見える。環水平アーク太陽から一定の距離だけ(目安として腕を伸ばして手のひら2つ分)離れている。 彩雲太陽低くて見えるが、環水平アーク太陽高くなければ見えない彩雲光彩色相幾重にも繰り返すが、環水平アークはふつう虹1つ分の色相で上が赤・下青紫。 などが鑑別ポイントとなる。 また、彩雲環水平アークと共に地震雲の例に挙げられることもあるが、地震の発生メカニズムとの関連科学的に示されていない写真撮影当たっては、太陽に近いところに現れるため、強い光による白飛び避け工夫が必要である。の厚い部分太陽隠れタイミングに撮る、建物出っ張った部分などを利用し太陽だけが隠れるようにする、などの方法がある。

※この「発生条件と鑑別」の解説は、「彩雲」の解説の一部です。
「発生条件と鑑別」を含む「彩雲」の記事については、「彩雲」の概要を参照ください。

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