発展型・BT-7Mとは? わかりやすく解説

発展型・BT-7M

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 01:52 UTC 版)

BT-7」の記事における「発展型・BT-7M」の解説

当時ソ連軍軽戦車及び快速戦車は、弱装甲の上にガソリンタンクから引火して撃破されるケース多く問題となっていた。そこで引火点の高い軽油用い戦車ディーゼルエンジン型が求められドイツユンカース社が開発した航空機用ディーゼルエンジン研究用として購入された。しかしソ連技術者はより軽量なディーゼルエンジン目指しイスパノ・スイザ航空機用水冷ガソリンエンジンベースに、アルミ合金多用してディーゼル化、これはVD-2と命名された。1936年には4輌のBT-7搭載して試験が行われ、改良されて(後にT-34搭載される)V-2となった1939年6月にはこれを搭載する試作車2輌の試験開始され、これはBT-7Mとして量産されることとなった。 BT-7Mは外見上、エンジングリルと工具類の配置違いそれ以前の型と識別が可能であったガソリンエンジン型では円盤型のベンチレーターカバーが付くが、ディーゼルエンジン型では同じ位置小さな丸く膨らんだカバーがあるだけである。ただし、1940年生産されNKVD向けの72輌のBT-7Mは、他の使用車輌との兼ね合いのためか、従来ガソリンエンジン搭載している。外見上の違いのわかる写真見当たらないが、おそらく工具類の位置M型仕様で、エンジングリルが旧型と同じであろう思われる本車の軍への引渡し開始されたのは1939年12月のことであったが、以前よりノモンハン事件記録した日本語の書籍では、部隊編成すらされていないはずのBT-7Mが「大量投入され火炎瓶攻撃無効となった」とする記述多かった。しかしロシア側から日本入ってくる資料では、これを肯定する記述一切見られない。後に火炎瓶装備した歩兵地雷工兵に対しては、梯形隊形進撃し攻撃を受ける前列後列戦車援護する戦法で対応、肉薄攻撃をほぼ封殺することに成功している。

※この「発展型・BT-7M」の解説は、「BT-7」の解説の一部です。
「発展型・BT-7M」を含む「BT-7」の記事については、「BT-7」の概要を参照ください。

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