病院運用計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 01:36 UTC 版)
1998年に病院の経営改善と将来の病床数過剰の対策として、三菱総研の支援を受け同大学病院の1,133床の許可病床数を804床にダウンサイジング(病床数の削減)を行い、本項の以下のような取組みと合せて経営改革を推進して現在の東海大学医学部付属病院の良好な経営の基礎を築いた。 人口の高齢化と大学病院の高度急性期病院化を目指して総病床数の約10%にあたる約80床の成人向け集中治療室を設置した。 1999年に患者未収金および長期入院患者の検討から、患者の社会的・身体的・精神的背景を入院前に把握し対処することの重要性を認識し、予定入院患者の看護記録1号様式を入院申込み時に作成する仕組みであるPFMを考案し、在院日数短縮と病棟稼働率の向上に目覚ましい成果を上げた。2006年新病院開院以後、病院見学者を通してPFMは多くの病院に採用されつつある。 患者・医師満足度の向上と看護師をはじめとするコメディカルの残業抑制をめざし、外来診療開始時刻を8:00AMにすると同時に、検体検査の報告時間の短縮、患者検査(画像診断、内視鏡検査)の当日実施による「その日に結果の出る外来」を実現した。この手法は顧問を務めるコンサルティング会社のサービスを通じて全国に波及しつつある。
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