男女の姿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 14:25 UTC 版)
「パイオニア探査機の金属板」の記事における「男女の姿」の解説
金属板の右側には、探査機の絵の手前に男性と女性の姿が描かれている。女性の身長を表す2本の水平線の間には二進法の 8 が記されている。これは水素の21 cm線の波長を単位としてこの女性の身長が 8 × 21 cm = 168 cm であることを示している。 男性は友好の印として右手を挙げている。この身振りはおそらく万国共通のものではないが、この図は人間が向かい合わせになっている両手の親指を相手に見せることができる、すなわち手足を動かせることを示している。 この絵では女性の性器は実際の通りには描かれておらず、恥丘のみが描かれている。この理由については、元々この銘板を完成するための時間があまりなかったため、性器をあまり詳細に描写すると金属板の設置自体をNASAから却下されるかもしれないと考えたセーガンが安全のために妥協した、と言われている (Fletcher, 2001)。しかし、マーク・ウォルバートンのより詳しい説明によると、元々のデザインでは「女性の外陰部を表す短い線」が描かれていた (Wolverton, 2004)。この線は NASA の宇宙科学部長・主任研究者であったジョン・ノーグルによって、金属板を搭載することを認める代わりの条件として消去されたという。
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