男女で得られる結果の違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/02 15:41 UTC 版)
「ジェノグラフィック・プロジェクト」の記事における「男女で得られる結果の違い」の解説
ジェノグラフィック・プロジェクトの初版(以下「Geno1.0」と称す)では、男性参加者は自己の父系を辿ることの出来るY染色体ハプログループの分析か、母系を辿ることの出来るミトコンドリアDNAの分析かどちらかを選択する仕様になっており、父母両系統の分析を希望する場合は、キットを2セット購入して夫々の分析を依頼する必要があった。女性参加者の場合は、Y染色体を持たないため、母系を辿ることの出来るミトコンドリアDNAの分析のみが可能であり、女性参加者が自己の父系の分析を希望する場合は、自身の父・祖父・兄弟などに依頼をして、その親族のY染色体を分析しなければならない。 Y染色体の分析はGeno1.0の場合、12のSTR(マイクロサテライト)のマーカー(Y-DNA: DYS393, DYS439, DYS388, DYS385a, DYS19, DYS389-1, DYS390, DYS385b, DYS391, DYS389-2, DYS426, DYS392)の分析を基礎として、さらに基準となるSNPの分析を併用して結果を得る方式であり、ミトコンドリアDNAの場合はHVR1の分析を行う方式である。この為、Y染色体の場合、例えばハプログループD2という結果であっても、その下に続くD2a1bなどのサブクレードまではサポートしていない方式であった(ミトコンドリアDNAの場合も同様)。
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