男女が同じ条件で戦う競艇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/11 02:55 UTC 版)
競艇の特色の一つは「男女が同じ条件で戦う」(下記体重制限を除いて)ことである。 競艇の産みの親の一人である笹川良一は、終戦後「これからは男女が同じ立場になる時代が来る」と痛感。当初から女子にも選手への道を開くことを構想し、実践した。第1回全日本選手権には早くも4人の女子選手が出場し、1950年代には周年記念で3人が優勝している。 1960年代には女子の選手数が激減し一時は4人にまで落ち込んだが、1980年(昭和55年)にデビューした田中弓子の活躍を機に再び増加に転じ、現在は約1600人いる選手のうち約250人が女子選手である。 女子選手限定のレースも行われているが、多くは男女混合のレースであり、男女で体重制限(最低体重)が異なる以外はすべて同じ条件で争う。この体重制限の差がレース展開に大きな影響を及ぼすこともあり、1周1マークでは前を許したものの、バックストレッチで驚異的な伸びを見せて追いつき、2マークで女子選手が逆転するなどといったケースも多く見られる。 かつて男女差は4kg(男子は51kg以上、女子は47kg以上)であったものが規定が変更され、男子は52kg以上(女子は変更なし)となったことで5kgの差が付いたことは大きく、5kg差=1艇身と言われている世界で軽量の女子が男子と渡り合う貴重な武器になった。そのため、男女混合のレースで女子選手が勝つことは日常茶飯事で、一般戦では女子選手がシリーズ優勝することもそれほど珍しくなく、中堅以下の男子選手がトップクラスの女子選手に勝つことは容易ではなくなったほか、上記の通り女子選手がSGをも制覇するようになった。
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