田辺昭三による編年とは? わかりやすく解説

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田辺昭三による編年

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/28 09:54 UTC 版)

陶邑窯跡群」の記事における「田辺昭三による編年」の解説

専門書などではしばしば、「TK73型式須恵器出土した」とか、「MT15型式」とかあるいは、「TG232号窯と同時期」といった記述みられる。これは陶邑窯調査始まった時期窯跡群分布する丘陵地地形的にいくつかの小河川によって区分されていることから、調査便宜上、「陶器山地区(略称MT)」、「高蔵寺地区(略称TK)」、「栂地区(略称TG)」、「光明池地区(略称KM)」、「大野池地区(略称ON)」、「谷山池地区(略称TN)」という地区名与えて、その地区ごとに窯跡番号付け、「TK73号窯」、「MT15号窯」などと呼称したことによる例えばTG232号窯(この窯が発見され堺市大庭寺遺跡地形的に陶邑窯栂地区属する)は現時点では陶邑窯最古段階または揺籃期Ⅰ期1段階前期)の4世紀前後、TK73とTK216はそれに後続するⅠ期1段階後期とし、5世紀初頭その後にTK208、TK23、TK47と5世紀前後まで変遷しⅡ期ではMT15、TK10、TK43、TK209という順に6世紀代を推移して行った考えられている。 ところで、窯址呼名として、そのそれぞれに、「高蔵寺○号窯(TK○)」、「陶器山○号窯(MT○)」といった正式名称があるのにもかかわらずローマ字表記の略称が優先して使用されていることには批判がある。こういったローマ字表記の略称は本来、研究機関内の出土遺物整理作業などの効率をはかる便宜のためのものにすぎず、正式名称に取って代わって使用されるべきではないという意見である。しかしながら、このローマ字表記呼称1966年昭和41年刊行平安高校(現龍谷大学付属平安中学校・高等学校)考古学クラブによる陶邑窯初期の調査報告書などに於いて既に使用されており、学界においてはこのローマ字表記呼称はすっかり定着してしまった観はある(先述陶邑窯出土須恵器編年大筋もこの報告書のなかで既に示されており、高校クラブ活動残した偉業1つと言える)。

※この「田辺昭三による編年」の解説は、「陶邑窯跡群」の解説の一部です。
「田辺昭三による編年」を含む「陶邑窯跡群」の記事については、「陶邑窯跡群」の概要を参照ください。

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