田中角栄からの呼び出し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 21:19 UTC 版)
「榎本三恵子」の記事における「田中角栄からの呼び出し」の解説
9月上旬、田中角栄から秘書を通じて「目白邸に来て欲しい」と電話があり、二人きりで話をすることになる。ここで三恵子は夫が自白してしまったことを田中に詫びた。また田中から夫ともう一度やり直すようにと説得されるが、妻として事件はどこまで知っているのかという探りを入れられていると感じ、離婚したい理由をいくつか創作する。会見の時間は2時間にも及び、離婚を思いとどまるようにと強く言い含められるが自分の意志は固いことを告げる。「子供はどうする?」と聞かれた時は、夫から子供を取り上げたら生きることができないだろうとの判断から、「子供は置いていきます」との結論を出す。子供への愛情がなくなったのではなく、兄弟は皆そろっていることが幸せで、3人のうち誰か一人だけをと言う訳にもいかないし、かと言って自分一人で3人の子供を育てることは経済的に不安があること、水商売をするにしても幼い子供たちにいい環境ではないとの判断で、それ以後、常にハンドバッグの中に3人の子供たちの写真をしのばせていることを明かしている。後のテレビ(『報道特集』『小川宏ショー』)のインタビューでは、会えなくなった子供の話に及ぶと涙が止まらなくなるという一幕もあった。そして田中から「何かの足しに」と餞別として50万円を受け取り、玄関まで見送ってもらったのが最後で、次回は法廷で顔を合わすことになる。 その後、夫に追い出されるようにマンションから出た三恵子は、銀座の時働いていた店を経営する義姉の家に1年ほど居候した後、文京区のマンションを購入し一人住まいを始める。
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