現代の馬場大門のケヤキ並木
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1970年代になると、日本経済の発展により府中市の人口が増加し、府中駅前の再開発の必要性が議論されるようになった。1975年には馬場大門の南西端部が拡幅され、西馬場が90m延長された。延長部分にはケヤキが植樹され、西側の並木が大国魂神社前まで到達する。1982年には府中駅南口市街地再開発事業計画が決定される。1993年には京王帝都電鉄が高架化され、1928年以来、馬場大門を分断していた踏切が解消された。そして、1996年、再開発事業に基づき伊勢丹府中店等が開店すると同時に、馬場大門の南東端部が拡幅され、2列の並木が大国魂神社前に到達した。再開発計画は建物のケヤキ並木側を緩衝地帯とする旨を定めており、近い将来、馬場大門のケヤキ並木周辺にはゆったりとした空間が確保される予定である。2006年現在、府中市は市民の共有財産としてケヤキ並木を管理・保存する方針を固めており、市民が自ら保存管理に参画できるような仕組み作りを目指している。 ケヤキ根際一面にヘデラ類が植栽されているが、これがケヤキへに必要な水分浸透を阻害している事がわかった。このために、一部から除去を行いどのような植生が適しているかの作業が行われている。 府中市は、「周辺の建築物によって、生育を妨げ、根への阻害や損傷が起きている」とし、「周辺建築物のセットバックや、樹木への日当たりなど、ルールつくりが必要」としている。また、「良好な景観形成を重視した美しい風格のあるまちづくりの実現」ケヤキの保護などの為に、けやき並木通りの車両交通規制を実施している。
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