珪藻土の利用とは? わかりやすく解説

珪藻土の利用

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 06:39 UTC 版)

珪藻土」の記事における「珪藻土の利用」の解説

固化した珪藻土は、殻を壊さない程度粉砕し用いる。珪藻土粒径、すなわち珪藻の殻の大きさは大体100µmから1mmの間である。粒子形態はもとになった珪藻種類に応じて円盤状のもの、紡錘状のものとさまざまである珪藻土の色は白色淡黄色灰緑色産地によってさまざまであるが、これは殻の色ではなく珪藻土混入している粘土粒子など夾雑物の色である。また、焼成する赤く変色するものもある。 珪藻の殻には小孔多数開いている為、珪藻土体積あたりの重さが非常に小さい。珪藻土最大用途濾過助剤である。吸着能力低く溶液中に溶解している成分そのまま通し不溶物だけを捕捉する性質がある。そのため珪藻土単独濾過する事は稀で、フィルター微細粉末目詰まりしてしまうのを防ぐためにフィルターの手前において微細粉末捕捉するのに用いられるまた、珪藻土水分油分大量に保持することができる。このため乾燥土壌改良する土壌改良材や、流出した油を捕集する目的使用されるアルフレッド・ノーベルニトログリセリン珪藻土吸収させることで安定性高めたダイナマイト発明したが、ノーベルその後はるかに爆発力の強いブラスチングゼラチンスタイルのダイナマイト開発したため、珪藻土使ったダイナマイト科学史トピック存在とどまった触媒クロマトグラフィー固定相担体としても使用される。 その他、耐火性断熱性優れているため建材保温材として、電気通さないので絶縁体として、また適度な硬さから研磨剤としても使用されている。建材としては、昔からその高い保温性程よい吸湿性生かして壁土使われていた。近年、自然素材への関心が高まるとともに壁土への利用用途見直され脚光をあびている。漆喰類似した外観仕上げることができ、プロでなくとも施工しやすいため、DIY向けの建材としても販売されている。珪藻土そのものには接着能力はないので、壁土としては石灰アクリル系接着剤混ぜて使用される。しかし珪藻土を数パーセントしか含まない粗悪品流通しているので注意が必要である。また珪藻土には発癌性があるとして海外では使用禁止された国もあるが、発癌性があるのは焼結してセラミックになった珪藻土で、焼結ていない製品には問題がないという意見もある。

※この「珪藻土の利用」の解説は、「珪藻土」の解説の一部です。
「珪藻土の利用」を含む「珪藻土」の記事については、「珪藻土」の概要を参照ください。

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