王室と情報機関
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/25 00:21 UTC 版)
近年、王室と情報機関の関係する話題がマスコミを賑わせたことがある。そのひとつはオランダ王室の一員であるマルガリータ王女がオランダ政府を訴えたもので、王女が結婚の際に、王女の結婚相手がBVDの盗聴を含む継続的な監視下におかれていたとマスコミに告発した。この結婚は相手の素性がよろしくないということで王室から反対された経緯があり、結婚後も夫は陰湿な攻撃に晒されていたとまで王女は発言した。これについて時の首相は、王室メンバーの結婚相手の身辺調査は必要かつ正当なものだと反論したが、話が世間の注目を集めていく中で、情報機関を監督すべき当時の内務大臣が調査について承知していなかったことが明らかになって情報機関の統制が問題になり、また人権の観点からも王女に肩入れする論調が出た。結局、オランダ宮内庁を首相が直接統御するということにはなったが、一連の過程で王室の醜聞が王女の口からポンポン飛び出たり、首相の指導能力が疑われて支持率が急落したりした。 もう一つは、ヨハン・フリーゾ王子とメイベル・ウィサスミットとの結婚問題で、話がかなり進んだ段階で、マスコミがメイベルがかつてマフィアの大ボスの愛人であり、国連勤務時代は某国大使と関係があったと報じたことから大問題になった。王子は婚約者と連名で、首相と女王に対し謝罪文を提出、以前に報告していた彼女は潔白であるという話の内容に虚偽があったことを事実上認めた。結局王子が王位継承権を放棄することで結婚は成立したが、今回は上の例とは逆に、AIVDはきちんと調査をやっていない、またその能力がないということでマスコミに叩かれ、首相と内相は議会で責められた。
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