王室のモノグラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:47 UTC 版)
詳細は「ロイヤル・サイファー(英語版)」を参照 シグナム・マヌス(英語版)(Signum manus)またはクリスモン(Chrismon)とは、メロヴィング朝から14世紀まで、フランク王国とその末裔の間で行われていた、文書などに個人を表す特殊なモノグラムやロイヤル・サイファー(英語版)で署名するという慣習のことである。 君主の名前のモノグラムは、王国の公的組織の記章の一部として、警察のバッジなどに使用されている。これは君主とのつながりを示すものである。ただし、イギリスの郵便ポスト(ピラー・ボックス(英語版))に刻まれているロイヤル・サイファーは、頭文字を組み合わせたものではないため、厳密にはモノグラムではない。 王室のモノグラムは硬貨に刻まれることが多く、その上には王冠が描かれていることが多い。過去に硬貨にモノグラムを採用した国には、ブルガリア、イギリス、ロシア、スウェーデン、ドイツなど多くの国がある。現在、デンマークの硬貨には女王マルグレーテ2世のモノグラムが、ノルウェーの1クローネ硬貨には国王ハーラル5世を意味する"H5"のモノグラムが裏面に描かれている。ユーロを使用している国の中で、ベルギーとモナコは王室のモノグラムを国の識別マークとして使用している。タイでは、主要な王族の個別の旗に王室のモノグラムが描かれている。
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