父による説明
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 05:33 UTC 版)
「別府3億円保険金殺人事件」の記事における「父による説明」の解説
「事故」当日の23時ころ、別府警察署捜査一課強力犯係長が助けられた父・荒木虎美の収容先の病院を訪ねて事情を聴き、さらに23時50分には別府警察署への出頭を求めた。同署での事情聴取は翌11月18日3時ころに終わり、荒木は一旦自宅に戻ったが、4時には再度出頭を求められて、捜査一課長も加わっての事情聴取が行われた。これに対して、荒木は、職業は「宅地造成業及び分譲業」であると名乗り、転落に至る経緯を以下のように説明した。 当日は日曜日だったので、以前から、関門橋に夜景を見にドライブに行く予定を立てていた。午前中に別件を済ませたあと、12時ころに迎えに行くと、長女は友達の誕生日パーティーに呼ばれて不在だったが、以前から立てていた予定だったので呼び戻させ「親の言うことが聞けんのなら出て行け」と叱ると、長女も渋々同意し、受験勉強のある長男をのぞいた家族4人で13時過ぎに出発した。 行きは私が運転し、途中北九州市門司区の名門カーフェリー乗り場や和布刈公園に寄った後、17時25分ころに関門トンネルを抜けて火の山公園に着いた。展望レストランで夕食を取り、18時20分ころに帰路についた。帰りは妻が運転するといったが、市街地の運転は危ないので、下関市内を回った後に関門トンネルで九州側に戻ったところで妻と運転を代わった。妻は、シートを一番前まで出して、シートベルトを締め、補助クッションを背中に当てていた。 大分市内に入るころに、妻が別府湾の夜景も見たいと言い出したので見に行くことにした。次女は後部座席に座ったまま眠り、長女も次女の膝に頭を乗せて眠っていた。私は、助手席でヘッドレストに頭を預けて目をつむっていたが、眠ってはいなかった。二度ほど右に曲がったすぐ後に、「あー、海!」だったか「あー!」だけだったか妻の声がし、その直後に海に転落した衝撃で体が前に押し付けられた。あわててドアを開けようと手探りで探したが見つけられず、目の前のフロントガラスが割れていたので、そこから車外に脱出した。
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