煙突の有無と煙の効用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/05 22:36 UTC 版)
「Kamado Jiko」の記事における「煙突の有無と煙の効用」の解説
1991年に Kamado Jiko により色々な問題が解決できたためこれから普及を図ろうという段階では、煙突をつけるか否かは選択に任せていた。岸田は煙突はつけるべきだと考えていたが、「煙突はいらない」という結果になった。 煙突についてWHOは世界人口の過半数が薪、石炭、乾燥した家畜の糞(英語版)を調理の際の燃料に用いており室内の空気汚染のため世界で毎年2百万人の死者、病気の2.7%を占めるとして煙突の必要性を訴えているのに対し、UNHCRは煙突は熱を逃がし効率を下げるだけで役に立たないとして国連の機関でも意見が割れている。 一方、2010年のマラリア患者数は約2億1600万人で、推定655,000人が死亡している。特にサハラ以南はリスクが高く、アフリカは1分に1人の割合で小児がマラリアで死亡する土地柄であり、岸田の恩師である川島四郎もケニアでマラリアに感染して亡くなった。マラリア原虫を媒介するハマダラカは主に夕暮れから明け方に吸血するため夕食を作る時間帯は煙があった方が蚊に刺されにくい。 調理時のマラリア感染リスク低減以外の煙の効用は以下である。 Kamado Jiko の上に薪を置く棚があると煙を通す事で乾燥し良く燃える 畑に蒔く穀類の種をぶら下げると燻製されて虫がつかない また現地の台所は屋根と壁に20cm程の空間があり換気が良いという住宅事情もあった。よって「Kamado Jiko = 煙突の無いかまど」というわけではなく、結果的に現地の人達が煙突をつけない事を選択したに過ぎない。
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