測量の基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/01 17:08 UTC 版)
GNSSによる測量では2カ所以上の観測点でアンテナを固定し同時に観測を一定時間行い、その観測データを用いて相対測位を行うことで点間の基線長を非常に精密に計算することができる。電子基準点を既知点として用いることで、利用者が自分で既知点にGNSS機器を設置する必要がなくなり、測量作業が効率化される。国土地理院のHPにある「電子基準点データ提供サービス」によって30秒間隔の観測データと放送暦を無償で入手できる。また、「基準点成果等閲覧サービス」によって電子基準点の成果値が提供されるなど、国土地理院のサービスによって様々な観測データ・結果を照会できる。 基礎部には、電子基準点付属標と呼ばれる金属標が埋設してあり、トータルステーション等を用いる測量にも利用できるようになっている。一部の電子基準点の付属標には水準測量により標高が取り付けられており、二等水準点として標高成果が公開されている。水準測量により標高が取り付けられた電子基準点を用いることでGNSS測量機による水準測量を行うことができる。 離島や山岳地域などの一部の電子基準点を除いて観測データをリアルタイムに取得しており、配信機関を通じて民間会社である位置情報サービス事業者に提供・配信されネットワーク型RTK-GNSSなどによる測位などのリアルタイムに高精度な測位を行うことを可能にしている。
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