測量と基壇作り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 03:19 UTC 版)
「ギザの大ピラミッド」の記事における「測量と基壇作り」の解説
ピラミッドを建築するために正確な測量が行われた。ボルヒャルト・ルートヴィヒは大ピラミッドの基礎の精度が最も高いのが東側であったことから、測量の基軸線は東であったと推測している。 ピラミッドの方位を決定する方法については2つの仮説がある。一つは天端が水平で平面が正円の壁を作り、その中心から星を観察。星が壁の頂きを昇った場所と沈む場所に印をつけ、2点の中心を北とする方法。もう一つは日時計のように立てた棒を中心に正円を描き、棒の落とした影の先が円と交わる2点に印をつけてその中心を北とする方法である。平面上の直角を求める方法については3つの仮説がある。一つは三角定規を使う方法。もう一つは辺長3:4:5の直角三角形を使う方法。最後は直線状に2つの円を描いて円弧が交わる2点を繋ぐ方法である。基壇の水平を出すには直角水準器を用いたと考えられている。直角水準器とはA字形の脚に下げ振りをつけたもので、2つの脚の高さが水平であれば下げ振りが脚の中央の印と合うことを利用した水準器である。 大ピラミッドの周囲の岩盤には底辺に平行して一定の間隔で穴が開けられている。この穴に杭を立てて糸を張って直交する基準線を出したと考えられている。
※この「測量と基壇作り」の解説は、「ギザの大ピラミッド」の解説の一部です。
「測量と基壇作り」を含む「ギザの大ピラミッド」の記事については、「ギザの大ピラミッド」の概要を参照ください。
- 測量と基壇作りのページへのリンク