渋川発電所(吾妻川)
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「東京電力 (1925-1928)」の記事における「渋川発電所(吾妻川)」の解説
位置:北緯36度30分13.5秒 東経139度00分22.5秒 / 北緯36.503750度 東経139.006250度 / 36.503750; 139.006250 (渋川発電所) 金井発電所とともに群馬県に位置した発電所が渋川発電所である。元は旧群馬電力の姉妹会社・吾妻電気が計画した地点だが、旧群馬電力がこれを吸収し、金井発電所建設に続く第2期工事として1923年(大正12年)1月群馬郡金島村大字阿久津(現・渋川市)にて着工した。2年後の1925年(大正14年)2月に落成し、2月22日より試運転を始めたところ渇水期にあたり電力不足が生じていたため直ちに送電が開始された。完成後検査の終了は東京電力発足後の同年4月である。 利根川合流点に近い吾妻川最下流部の右岸に立地する。金井発電所の放水を利用する発電所で、日本で最初のサイフォン式水路を有するという特徴もある。発電所出力は5,800 kW。1928年時点における渋川発電所の設備等は以下の通り。 取水河川:利根川水系吾妻川 使用水量:1,200立方尺毎秒(約33.39立方メートル毎秒) 有効落差:72尺(約21.82メートル) 水車:エッシャーウイス製フランシス水車2台 発電機:ウェスティングハウス製三相交流発電機2台(容量4,250キロボルトアンペア) 金井発電所と同様に1941年東京電灯から日本発送電へ出資され、戦後は東京電力に継承された。
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