浸漬_(調理)とは? わかりやすく解説

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浸漬 (調理)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/28 14:31 UTC 版)

コーヒー、マテ茶、茶

調理における浸漬インフュージョン(Infusion)は、アルコール等の溶媒中に材料を長時間漬けておくことで、植物材料から化合物風味を抽出するプロセスである。溶媒を沸騰させて抽出する煎じや、コーヒーメーカーのように材料の中に溶媒を通すパーコレーションとは異なる。

歴史

精油の利用の最初の記録は、10世紀または11世紀に、ペルシア人博学者であるイブン・スィーナーにより行われたものであり、恐らく『医学典範』に記された。

は、これよりはるかに古く、最初期の記録は紀元前10世紀に遡る。

方法

浸漬は、水、油、アルコール等の溶媒中に揮発性の有効成分を容易に放出する植物材料(通常は、ハーブベリー等)を用いる化学プロセスである。このプロセスでは、温めた(または適切な温度にした)液体を植物材料の上から注ぐ。植物材料が液体の中に十分な時間浸されると、濾す等して植物材料を除去し、浸漬した液体をすぐに用いない場合は、瓶に詰めて冷蔵保存する。

液体に浸す時間は、浸漬の種類に依り、中国茶のように数秒のものから、スロー・ジンのように数か月に及ぶものもある。液体から植物材料を取り出すのに、クランプに似たメタルスティーパーや、ストレイナーとして働くティーインフューザー、またフレンチプレス等の道具が用いられる。また、フィルターペーパーで作ったティーバッグは最も良く用いられる。

左:ライム、ショウガ、ミントを浸漬した水、右:ザクロを浸漬した水
マテ茶
  • 茶は、浸漬の最も一般的な例であり、ほとんどの茶は、葉を熱水に浸漬させて作るが、モロッコアッツァイ等は、水に入れて火にかけ、煎じて作る。ハーブティーの多くも浸漬で作り、レモンカモミールセンナリンゴショウガルイボス、その他の植物が単独または組み合わせて用いられる。
  • コーヒーも、フレンチプレス等、浸漬で作ることができるが、パーコレーションで作ることが多い。
  • 薬草は、一般的に、水または油に浸漬させて作る。
  • 香味油は、良い香りの植物を食用油又はに長時間浸して作る。しばしば植物を入れたまま販売され、香り付けに用いられる。唐辛子レモンニンニクやその他の植物が用いられる。
  • キュウリ水は、キュウリのスライスを柑橘類のスライスやミント等のハーブとともに水に浸漬したものである[1]スパや類似のパーソナルケア施設で良く提供されるため「スパウォーター」とも呼ばれる。

関連項目

出典

外部リンク

  • ウィクショナリーには、infuseの項目があります。



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