浸水による休館(2015-2016)
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「常総市立図書館」の記事における「浸水による休館(2015-2016)」の解説
2015年(平成27年)9月10日に台風18号に伴う関東・東北豪雨により40cm浸水し、所蔵する約15万点のうち約3万点が水で損壊し、建物も壁面等にカビが生じると共に床もたわむなど改修工事が必要となる被害を受け、休館となった。図書館が床上浸水していた当時、図書館の職員は常総市石下庁舎へ召集されていて、図書館にいなかった。 その後、本館南側の駐車場に仮設の建物を設置して2016年(平成28年)1月に貸し出しのみで再開することの報道が朝日新聞によってなされた。実際には通常のプレハブ工法では本の重量に耐えられないことが判明したため基礎工事が長引き、3月1日からの開館となった。開架図書数は一般書約1万冊、児童書約2万冊の計約3万点で、床面積320m2と狭小な施設であったため、閲覧席は設置されなかった。仮設図書館は10時から17時まで開館し、月曜に休館(祝日の場合は翌日)した。仮設図書館運用中の2016年(平成28年)6月、国立国会図書館に修復依頼を出していた郷土資料や絶版になった紙芝居など31点が常総市立図書館に戻った。同年7月の利用者は1,323人、貸出冊数は5,459冊と被災前の前年同月比の半数に満たなかった。 仮設の図書館は2016年(平成28年)8月31日まで運用し、改修の終わった図書館へ蔵書を移す作業が進められた。そして10月4日9時に再開館を果たした。なお当日は、まだ避難生活を送る豪雨被災者に配慮して記念式典は行われなかったが、再開館前から市民らが列を成し、再開を祝した。
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