海産魚の滑走細菌症菌 [Flexibacter maritimus]
最初、アメリカでサケ科魚類に発生が報告された魚病である。日本でもまれではあるが、1970年頃からタイ、ブリ、ヒラメに発生して、ときには大きな被害をもたらすようになった。症状は稚魚では口唇部や尾鰭(おひれ)に糜爛(びらん)や壊死(えし)あるいは崩壊がおこり、幼魚や成魚では頭部、躯幹、鰭(ひれ)、鰓(えら)などに発赤や出血ときには潰瘍がみられる。治療対策は抗生物質(オキシテトラサイクリン)が有効である。
原因細菌は条件性病原菌と考えられる滑走細菌の1種である。グラム陰性、好気性で、屈曲運動をする黄色色素(カロテノイド)をもつ長桿菌(0.5×2-3μm)である。その発育は30℃、pH7が最適で、海水(30%)を必要とするほか、性状がカラムナリス病菌やそのほかの細菌と違っているので、日本で新種として命名された。この細菌はタンパク質を分解するが、デンプンその他の多糖を分解せず、細菌を溶解(溶菌)する作用をもっている。
原因細菌は条件性病原菌と考えられる滑走細菌の1種である。グラム陰性、好気性で、屈曲運動をする黄色色素(カロテノイド)をもつ長桿菌(0.5×2-3μm)である。その発育は30℃、pH7が最適で、海水(30%)を必要とするほか、性状がカラムナリス病菌やそのほかの細菌と違っているので、日本で新種として命名された。この細菌はタンパク質を分解するが、デンプンその他の多糖を分解せず、細菌を溶解(溶菌)する作用をもっている。
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