海外に於けるファシリティマネジメント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 23:35 UTC 版)
「ファシリティマネジメント」の記事における「海外に於けるファシリティマネジメント」の解説
日本には独自のビジネススタイルがあるため、FMについてもすべて海外と同じというわけにはいかないが、それでもグローバルな考え方や方法論、そして世界のFMの現状を知ることは、やはり大切なことである。 欧米のケースを見ると、FMは施設の計画や管理を中心にしたハード主体から、ユーザーへのサービスを主体としたものに移行してきている。たとえば、アメリカに本部を置くFM団体であるIFMA(International Facility Management Association)が、アメリカとカナダのファシリティマネジャー約4000人に行った調査では、4割は大学などでビジネス系の勉強をしてきた人たちであり、インテリアや建築関係は3割以下と、むしろ少数派だった。 また、海外に於いてファシリティマネジャーの平均収入は一般労働者よりも3割高いという調査結果もあり、人気職種になっていることも多分野の人材がFMの世界に入ってくる要因になっている。同じことはヨーロッパにもいえて、オランダは小さい国にもかかわらず、FMを教える大学が9校あり7,000人の学生が学び、5校に大学院があり約150人が在籍している。オランダにおいてFMは、あらゆる企業・組織に汎用的に存在する経営活動としてとらえられており、それゆえ産学が一体となり、情熱をもってFM教育に取り組んでいる。 日本では名古屋大学(名古屋大学ファシリティマネジメント研究会)などわずかしか無い為、人材育成という点では大きな差がついている。
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