洲之内コレクションとは? わかりやすく解説

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洲之内コレクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/26 07:35 UTC 版)

洲之内コレクション(すのうちコレクション)は、日本の小説家美術評論家画廊経営者洲之内徹が収集した美術品コレクションの名称。現在、全146点が宮城県美術館に収蔵されている。

成立の経緯

洲之内は、東京美術学校在学中、左翼運動で検挙され、のち釈放されるが、まもなく中国へ召集され、諜報活動に従事する。日本帰国後に小説を書き始め、かの地で知り合った小説家、田村泰次郎1959年昭和34年)から経営していた画廊「現代画廊」で支配人として働きながら作品を発表。受賞は逃したものの芥川賞候補に3度推される文才を示した。

1961年(昭和36年)9月に田村が画廊経営から手を引いたのを機に、洲之内が画廊主となり、小説家の筆を折り、同年11月の「萬鉄五郎展」を皮切りに、「現代画廊」の経営を始める。1974年(昭和49年)から、「芸術新潮」に自身が収集した美術品についてのエッセイ「気まぐれ美術館」の連載を開始し、洲之内はエッセイストとして文筆活動を再開する。以後1987年(昭和62年)10月に亡くなるまで画商と文筆業という両輪の活動を続けた。最後に開いた展覧会は1987年10月の「矢内清六展」で、同年に発表した随筆「一之江・申孝園」が絶筆となった。

洲之内の死後、残された美術品コレクションの去就が問題となり、一時は散逸の危機にもさらされたが、「現代画廊」の旧従業員の尽力で、画廊に貸与されていた作品等が旧蔵者に返却され、洲之内の所有物と確定した146点が「洲之内コレクション」として1988年(昭和63年)、宮城県美術館に一括収蔵された。

特色

洲之内コレクションは油彩87点、水彩14点、素描32点、版画12点、彫刻1点の総計146点で構成されている。洲之内は収集対象となる作品として、「買えなければ盗んでも自分のものにしたくなるような絵」であると随筆「気まぐれ美術館」に書いているとおり、日本人作家の作品を中心に、知名度にこだわらず、自分の直感で気に入った作品のみを最大限の努力を払って集めた。佐藤哲三や藤牧義夫など、洲之内が展覧会や随筆で取り上げたのを機に再評価された作家もあり、個人収集のユニークな美術品コレクションとして高い評価を受けている。

展示状況

洲之内コレクションを一括収蔵している宮城県美術館では、随時展示替えを行ないながら、人気の高い作品を中心とした常設展示を行なっており、約5年毎に全てのコレクションを展示する企画展も開かれている。他の美術館の企画展のためのコレクションの貸し出しも行なわれており、近年では2005年に茨城県近代美術館で全146点を公開する展覧会が開かれた。

コレクション一覧

作家名(五十音順に配列、かっこ内は生没年)、作品タイトル、制作年、作品サイズ(センチメートル単位)、制作技法の順に表記。

あ行

  • 靉光(1907 - 1946)
    • 『鳥』 1940年 45.4×37.9 油彩・麻布
    • 『作品』 1940年 24.5×19.7 墨・紙
  • 青木繁(1882 - 1911)
    • 『咬菜窟』 制作年不明 14.1×36.2 鉛筆・紙
  • 青山熊冶(1886 - 1932)
    • 『裸婦』 制作年不明 60.4×49.9 油彩・麻布
  • 青山美野子(1952 - )
    • 『町工場』 1978年 45.3×52.9 油彩・麻布
    • 『木花咲耶姫神』 1978年 65.0×52.9 油彩・麻布
  • ジャック・アクロイド(1921 - )
    • 『魚と人魚』 1983年 48.0×72.0 ペン、インク、ポスターペイント・紙
    • 『日本に向けて絵を描きあげる』 1987年 68.9×47.0 ペン、インク、ポスターペイント・紙
  • 浅井忠(1856 - 1907)
    • 麻生村』 1879年 22.8×36.9 鉛筆・紙
    • 『海洋』 制作年不明 14.8×23.6 水彩、鉛筆・紙
  • 麻生三郎(1913 - 2000)
    • 『人』 1959年 60.6×49.8 油彩・麻布 
    • 『洲之内君の顔』 1973年 41.3×31.7 ペン・紙
  • 池田満寿夫(1934 - 1997)
  • 池部鈞(1886 - 1969)
    • 『曲芸』 1937年頃 24.0×19.3 油彩・麻布
  • 伊丹万作(1900 - 1946)
    • 『祖母の像』 1922年 61.0×50.3 油彩・麻布
  • 井上員男(1932 - )
    • 川之江(四国の漁港より)』 1974年 53.3×39.2 紙凹版・紙
  • 井上肇(1932 - )
    • 『軍服』 1972年 100.2×80.7 油彩・麻布
  • 今西中通(1908 - 1947)
    • 『少年』 1943年 37.9×28.9 コンテ・紙
    • 『少女』 制作年不明 24.3×16.6 鉛筆・紙
  • 岩橋教章(1835 - 1883)
    • 榎本武揚母堂像』 1872年 42.8×29.4 水彩・紙
  • 上野山清貢(1889 - 1960)
    • 『牛屋M.Aさんの肖像』 1925年 72.5×60.5 油彩・麻布
    • 『妹シゲ子』 1927年 53.0×45.6 油彩・麻布
  • 梅原龍三郎(1888 - 1986)
    • 『姑娘紅楼』 1939年 30.2×22.4 鉛筆・紙
  • 海老原喜之助(1904 - 1970)
    • 『ポアソニエール』 1934年 45.4×37.6 油彩・麻布
  • ハンス・エルニ英語版(1909 - 2015)
    • 『男と女』 1963年 27.8×24.5 ペン、墨・紙
  • 小野幸吉(1909 - 1930)
    • 『静物』 1920年代 50.0×60.0 油彩・麻布
  • 小野隆生(1950 - )
    • 『少年』 1976年 26.7×22.1 油彩・麻布 
    • 『記憶』 1977年 33.3×24.1 油彩・麻布
  • 恩地孝四郎(1891 - 1955)
    • 『水浴』 1920年頃 22.8×15.4 多色木版・紙
    • 『人体考察』 1924年 19.0×15.1 木版・紙

か行

  • 加藤芳信(1932 - )
    • 『風宴』 1978年 33.1×40.9 インク、ペン・紙
  • 川北英司(1912 - 1989)
    • 『自画像』 1985年 41.0×31.0 油彩・麻布
  • 喜多村知(1907 - 1997)
    • 『北国海辺』 1976年 65.3×45.5 油彩・麻布
    • 『マドリッド』 1977年頃 41.0×31.8 油彩・麻布
    • 『舟』 制作年不明 60.5×73.0 油彩・麻布
  • 北脇昇(1901 - 1951)
    • 『鷺』 制作年不明 24.1×34.4 鉛筆・紙
  • 木下晋(1947 - )
    • 『女の顔』 1975年 52.9×45.6 油彩・麻布
    • 『赤い帽子の麗子』 1977年 53.0×45.5 油彩・麻布
  • 木村荘八(1893 - 1958)
    • 『お七櫓に登る』 1924年 25.9×17.6 油彩・板
    • 『おいらん丸』 制作年不明 10.8×16.6 インク・紙
  • 小泉清(1900 - 1962)
    • 『猫』 1947年 37.9×45.7 油彩・麻布
    • 『風景(仁右衛門島)』 1956年 32.0×47.9 水彩・紙
    • 『自画像』 1960年頃 27.5×22.4 油彩・麻布
  • 高良真木(1930 - 2011)
    • 『土』 1955年 53.0×72.3 油彩・麻布
  • 児島善三郎(1893 - 1962)
    • 『ギャルソンヌ』 1928年 41.2×32.1 油彩・板
  • 五姓田芳柳(1864 - 1943)
    • 『汽船』 1901年 27.2×36.4 水彩・紙
  • 小林朝治(1898 - 1939)
    • 『鶴』 1930年 52.0×42.1 木版・紙
  • 古茂田公雄(1910 - 1986)
    • 『正安寺狸』 1947年 33.3×45.5 油彩・麻布
    • 『面河蓬莱溪』 1970年 52.9×72.7 油彩・麻布
  • 古茂田守介(1918 - 1960)
    • 『帽子の女』 1948年 40.9×31.7 油彩・麻布

さ行

  • 斎藤和雄(1937 - 2005)
    • 『作品』 1972年 20.9×24.1 水彩・紙
    • 『木』 1972年 23.4×21.5 水彩・紙
  • 坂下広吉(1945 - )
    • 『夕暮の誘い』 1978年 45.4×53.1 油彩・麻布
    • 『真昼の星』 1978年 45.4×52.9 油彩・麻布
    • 『ANGEL』 1978年 45.3×53.0 油彩・麻布
    • 『いざ剣を抜きて』 1978年 45.5×52.7 油彩・麻布
  • 桜田晴義(1945 - )
    • 『白い花と赤い実』 1978年 60.9×52.7 油彩・麻布
  • 佐藤清三郎(1911 - 1945)
    • 『靴』 1935年 24.5×32.9 コンテ・紙
    • 『工場へ行く道』 制作年不明 18.6×24.5 鉛筆・紙
  • 佐藤哲三(1910 - 1954)
    • 赤帽平山氏』 1929年~1930年 65.0×53.0 油彩・麻布
    • 『柿を持つ女』 1933年 17.8×13.6 油彩・板
    • 『夕景』 1937年 19.3×57.5 油彩・麻布
    • 『風景(タモの木のある)』 制作年不明 22.2×29.2 鉛筆・紙
  • 佐分真(1898 - 1936)
    • 『男』 制作年不明 45.1×37.4 油彩・麻布
  • 菅野圭介(1909 - 1963)
    • 『ミュンヘン風景』 制作年不明 24.3×33.3 油彩・カンヴァスボード
    • 『風景』 制作年不明 23.8×32.9 油彩・板
  • 杉本鷹(1906 - 1962)
    • 『童女』 制作年不明 60.6×45.4 油彩・麻布
    • 『裸婦』 制作年不明 65.0×53.4 油彩・麻布
  • 千家元麿(1888 - 1948)
    • 『森』 1946年 50.0×60.5 油彩・麻布

た行

  • 立石鐵臣(1905 - 1980)
    • 『蛾』 1965年 20.3×12.2 水彩・紙
  • 谷中安規(1897 - 1946)
    • 『研究所にて』 1932年 15.7×12.4 木版・紙
    • 『花』 1933年 13.7×19.5 木版・紙
  • 田村裕典(1949 - )
    • 『鹿の頭』 1980年 39.5×27.4 ペン、インク・紙
  • 曹良奎(1928 - )
    • 『マンホールB』 1958年 130.0×97.3 油彩・麻布
  • 鳥海青児(1902 - 1972)
    • うづら』 1929年 20.3×26.7 油彩・板
    • 『闘牛士』 制作年不明 23.7×31.1 鉛筆、クレヨン・紙
  • 津田正周(1907 - 1952)
    • 『ダンフェルロッシュローの祭り』 1932年 45.5×54.7 油彩・麻布
  • 鶴岡政男(1907 - 1979)
    • 『夜の街』 1948年頃 25.6×19.0 鉛筆・紙
  • 寺田政明(1912 - 1989)
    • 『石のある風景』 1936年 23.8×33.0 油彩・板
    • 『かりんとにんにく』 1946年 33.1×24.2 油彩・板
    • 『小菊とくだもの』 1965年 27.2×22.0 油彩・合板
  • 土井虎賀寿(1902 - 1971)
    • ニコライ堂』 制作年不明 37.7×58.6 コンテ・紙
    • 『窓』 制作年不明 37.5×26.4 インク、ペン・紙

な行

  • 中村彝(1887 - 1924)
    • 『自画像』 1909年頃 45.0×33.0 油彩・麻布
  • 成川雄一(1937 - )
    • 『静物』 制作年不明 45.5×53.0 油彩・麻布
  • 難波田龍起(1905 - 1997)
    • 『郊外風景』 1953年 41.0×32.0 油彩・麻布
  • 西常雄(1911 - )
    • 『洲之内さんの顔』 1966年 39.0×26.0×28.5 ブロンズ彫刻
  • 西八郎(1928 - 1979)
    • 『肖像』 1967年 116.6×103.6 油彩・麻布
  • 西脇順三郎(1894 - 1982)
    • 『洲之内君の肖像』 制作年不明 34.6×24.6 鉛筆・紙
  • 野田英夫(1908 - 1939)
    • 『作品』 1936年 21.4×16.1 ペン・紙
    • 『メリー・ゴー・ラウンド』 1937年 33.6×45.4 油彩・麻布

は行

  • 長谷川利行(1891 - 1940)
    • 『酒祭り・花島喜世子』 1930年頃 40.9×31.9 油彩・麻布
    • 『裸婦』 1937年 16.4×12.0 油彩・ガラス
    • 『街景』 1937年頃 24.2×33.0 油彩・板
  • 長谷川潾二郎(1904 - 1988)
    • 『道(巴里郊外)』 1931年 46.0×54.7 油彩・麻布
    • 『バラ』 1938年 32.7×24.2 油彩・麻布
    • 『早春の岬(伊東付近)』 1941年 26.7×40.8 油彩・麻布
    • 『猫』 1966年 30.9×40.9 油彩・麻布
  • 浜口陽三(1909 - 2000)
    • 『2つのさくらんぼ』 1958年 19.5×19.3 カラーメゾチント・紙
  • 浜田知明(1917 - 2018)
  • 林武(1896 - 1975)
    • 『星女嬢』 1950年 45.5×38.0 油彩・麻布
  • 原勝郎(1889 - 1966)
    • 『果実』 制作年不明 53.0×72.8 油彩・麻布
  • 原精一(1908 - 1986)
    • 『フランス人形』 1936年 22.6×15.5 油彩・カンヴァスボード
  • 廣幡憲(1911 - 1948)
    • 『ミルク』 1947年-1948年頃 60.5×40.7 油彩・麻布[1]
  • 福沢一郎(1898 - 1992)
    • 『基督』 制作年不明 33.2×23.9 油彩・麻布
  • 藤牧義夫(1911 - 不詳)[2]
    • 『銀行について』 1933年 11.8×9.5 木版、手彩色・紙

ま行

  • 前田寛治(1896 - 1930)
    • 『病床一夜』 1929年 15.6×22.7 油彩・板
    • 『裸婦』 制作年不明 25.4×20.2 鉛筆・紙
  • ミリヤーナ・マオドゥシュ(1942 - )
    • 『メトロの乗客XV』 1986年 33.5×25.5 油彩・麻布
  • 牧野虎雄(1890 - 1946)
    • 『紅梅』 制作年不明 31.0×42.5 紙本着色
  • 松田正平(1913 - 2004)
    • 『少女』 1954年 72.3×50.5 油彩・麻布
    • 『少女』 1983年 33.6×25.0 鉛筆・紙
    • 『辻音楽師』 1983年頃 25.5×33.4 水彩、鉛筆、パステル・紙
  • 松原亜也(1927 - )
    • 『海の塔』 1977年 91.0×72.6 油彩・麻布
  • 松本竣介(1912 - 1948)
    • 『ニコライ堂』 1941年頃 37.8×45.3 油彩・麻布
    • 『白い建物』 1941年頃 37.8×45.5 油彩・麻布
  • 水村喜一郎(1946 - )
    • 『小さなガード』 1977年頃 37.8×45.5 油彩・麻布
  • 緑川俊一(1947 - )
    • 『顔』 1985年 47.9×34.2 水彩、コンテ・紙
  • 水上民平(1898 - 1994)
    • 『工業学校付近』 1925年 32.0×41.0 油彩・麻布
  • 宮忠子(1931 - )
    • 『蒼い空』 1976年 26.0×36.0 墨・紙
  • 宮崎丈二(1897 - 1970)
    • 『曇り日』 1919年 23.9×33.0 油彩・板
    • 『自画像』 1921年 32.8×23.8 油彩・板
  • みよし(1931 - 2001)
    • 『オリーヴの木』 1974年 47.0×36.0 鉛筆・紙
    • 『白樺』 1978年 50.0×38.7 鉛筆・紙
    • 『地中海のイメージ』 1984年 14.9×14.5 水彩・紙
  • 村山槐多(1896 - 1919)
    • 『自画像』 1915年 48.9×42.0 木炭・紙
    • 『風景』 1915年 15.8×22.4 油彩・板
  • 森堯茂(1922 - )
    • 『素描』 1957年 24.5×34.5 ペン、インク、水彩・紙
  • 森田英二(1941 - )
    • 『花見小路』 制作年不明 45.5×53.1 油彩・麻布
    • 『祇園』 制作年不明 45.4×53.2 油彩・麻布
    • 『カフェテラス』 制作年不明 41.0×24.2 油彩・麻布

や行

  • 安井曾太郎(1888 - 1955)
    • 『少女』 1940年 35.1×25.7 鉛筆・紙
  • 柳瀬正夢(1900 - 1945)
    • 『薄暮』 1938年 31.8×41.0 油彩・麻布
  • 吉岡憲(1915 - 1956)
    • 『マルゴワ』 1938年頃 40.8×31.8 油彩・麻布
    • 『少女』 1948年 52.8×45.3 油彩・麻布
    • おらんだ坂あたり』 1949年頃 45.6×52.6 油彩・麻布
    • 『エルムの林』 制作年不明 31.8×40.9 油彩・麻布
  • 四谷十三雄(1938 - 1963)
    • 『静物』 1962年 112.5×145.3 油彩・麻布
  • 四方田草炎(1902 - 1981)
    • 『女の顔』 制作年不明 47.2×32.4 鉛筆・紙
    • 鶏頭』 制作年不明 111.1×31.5 鉛筆、墨・紙
  • 萬鉄五郎(1885 - 1927)
    • 『風景・春』 1912年 33.3×45.6 油彩・麻布
    • 『自画像』 1915年 45.8×33.5 油彩・麻布
    • 『臥ている人』 1923年 15.5×28.3 木版・紙
    • 『宝珠を持つ女』 1926年 62.3×46.7 木炭・紙

ギャラリー

脚注・出典

  1. ^ 本作品には“HARUE KOGA”のサインがあり、従来古賀春江の作とされてきたが、洲之内の死後、宮城県美術館の学芸員、有川幾夫の調査によって廣幡憲の作品であることが判明した。(ギャラリーも参照)
  2. ^ 藤牧は1935年9月2日に失踪後、消息不明である。

参考文献

  • 『気まぐれ美術館シリーズ』全5巻 洲之内徹著 新潮社 2007年
  • 『絵のなかの散歩』 洲之内徹著 新潮社 2007年
  • 『洲之内徹が盗んでも自分のものにしたかった絵』 洲之内徹著 求龍堂 2008年
  • 『洲之内徹 絵のある一生』 洲之内徹ほか著 新潮社 2007年
  • 『芸術随想 しゃれのめす』 洲之内徹著 世界文化社 2005年
  • 『芸術随想 おいてけぼり』 洲之内徹著 世界文化社 2004年

洲之内コレクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/07 02:38 UTC 版)

洲之内徹」の記事における「洲之内コレクション」の解説

洲之内は画商ではあったが、本当に気に入ったものが手に入る手元残し、客には売らなかったので、時には客との間で『これを売ってくれ』、『いや駄目だ、これだけは』との押し問答繰り広げられ、客をして『とにかく、コレクター画商二重人格というものは、もう迷惑千万』と呆れさせた。結果として手元には洲之内の美意識反映し時代証言する貴重な作品溜まった。洲之内の没後はこれら愛蔵絵画・彫刻146点が一括して宮城県美術館収められ、「洲之内コレクション」として舘蔵された。そして館内には「洲之内コレクション」のコーナー設けられ常時20点ほどが展示され展示替えあり)、全作品展示する「洲之内コレクション」展も複数開かれている。

※この「洲之内コレクション」の解説は、「洲之内徹」の解説の一部です。
「洲之内コレクション」を含む「洲之内徹」の記事については、「洲之内徹」の概要を参照ください。

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