沖縄県斎場御嶽出土品
主名称: | 沖縄県斎場御嶽出土品 |
指定番号: | 544 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 2001.06.22(平成13.06.22) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 考古資料 |
ト書: | |
員数: | 一括 |
時代区分: | 尚氏第一~第二王統 |
年代: | |
検索年代: | |
解説文: | 本件は、沖縄県斎場御嶽の三庫理【さんぐーい】から出土したものの一括である。 斎場御嶽は沖縄県島尻郡知念村字久手堅【くでけん】サヤハ原【はる】に位置する。ここは琉球王府直轄の御嶽であり、沖縄第一の霊場として知られる。この御嶽は琉球国王が毎年巡幸拝礼を行うとともに、王朝の最高神女【しんにょ】である聞得大君【きこえおおきみ】が「お新下【あらお】り」の儀式を行った場所として周知され、現在も信仰の対象となっている。 斎場御嶽の発掘調査は、平成六年度から平成十一年度まで史跡整備に伴う事前調査として実施された。本件は、四か所ある拝所のうち中心的な存在である三庫理から出土したものの一括である。 出土場所は二か所に分かれる。「イビヌメー」の上層からは金製・玉製・ガラス製の勾玉がそれぞれ三箇ずつ、中国南方産の青磁碗六箇、龍泉窯【りゆうせんよう】産の青磁皿【せいじさら】三箇と、円形状に敷き詰めた状態の古銭五〇六枚が出土し、下層からは中国〓州窯【しょうしゆうよう】産の盤【ばん】一箇と古銭二八枚が出土した。またこの「イビヌメー」に近接する「チョウノハナ」からは金製の厭勝銭【ようしょうせん】九枚が出土した。上層から出土した銭貨のうち、寛永通宝は一六九七年初鋳【しょちゆう】の新寛永通宝であるので、これら一括の埋納年代は一七世紀末を遡らない。 特に「イビヌメー」における二層に分かれた出土状態は、ここで二度の儀式が行われたことがわかる。またその埋納状況から、金製を含む各種の勾玉と青磁および多量の銭貨を組み合わせた祭祀の形態を復元することが可能となり、琉球王国の信仰を考える上で極めて貴重な一括資料である。 |
考古資料: | 歯車形碧玉製品 水晶舎利塔 水注形土器 沖縄県斎場御嶽出土品 沖縄県首里城京の内跡出土陶磁器 河内国南河内郡茶臼山古墳出土品 河内国府遺跡出土品 |
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