水戸 - 上菅谷間
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 17:07 UTC 版)
水戸駅を出ると、すぐに常磐線から分岐して北上する。この直後、台地を抜ける切り通しは水戸城の空堀を利用したものである。 この区間は水戸市のベッドタウンであり、住宅地と農地が混在する平地を走行する。比較的こまめに駅が設置されており、駅間距離は1-2kmと短めの区間が続く。ほぼ国道349号と並行している。ただし、水郡線は旧道に沿って建設されたため、後から開通したバイパス道路からは離れており、バイパス沿線に多いロードサイド店等の利用には難がある(これは常陸大宮市の国道118号バイパスについても同様のことが言える)。このため、折からの利用者減も相まって水郡線沿線周辺の空洞化が課題となっている。また、当区間以北も含め駅に通ずる道路が狭いところも多い。なお、国道6号および常磐線まで5km強程度と比較的近くを走る地域もある。 水戸駅と上菅谷駅以外の駅はすべて無人駅であるが、この区間の無人駅にはすべて簡易自動券売機が設置されているため、列車に乗る前に乗車券類が買える(下菅谷駅はかつては簡易委託駅となっていたが、現在は無人駅となっている)。ただし簡易自動券売機も稼働時間が決まっている(概ね列車運転時間帯は稼働している)。また簡易自動券売機では当日の100キロ以内の片道乗車券しか発売していない。 上菅谷駅は水郡線の途中駅において乗車人員が3位(2010年度)となっており、本数が減る常陸太田駅や常陸大宮駅より少ない。 水戸駅 - 常陸青柳駅間の那珂川橋梁は過去の堤防が低い時代に架橋されたため、堤防を掘り下げた構造となっている。大雨の影響で那珂川が増水した場合は防水門で橋梁が封鎖され運休になりやすい。また那珂川橋梁が増水した河川の流れを阻害しているため、洪水・老朽化対策として隣接する水府橋と共に2011年4月10日完成予定で架け替え工事が行われていた。しかし、同年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響で水郡線も不通となり、旧橋梁・新橋梁共に損壊を受けたために予定が変更され、線路を新橋梁経由に切り替えて同年4月15日に復旧した。
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