気象観測ペイロード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/03 11:09 UTC 版)
千里眼2A号に搭載される気象観測ペイロードは、アメリカのITT Exellis社が開発したAMI (Advanced Meteo Imager) である。これはNOAAのGOES-Rに搭載されているABI (Advanced Baseline Imager) やひまわり8号に搭載されているAHI (Advanced Himawari Imager) とほぼ同じものである。これは千里眼1号に搭載されたイメージャに比べてチャンネル数は3倍以上 (5→16)、空間分解能は2倍 (赤外チャンネル:4 km→2 km)、全球観測の所要時間は1/3 (30分→10分)、観測周期は18倍(1回/3時間→6回/1時間) になっている。また、千里眼1号とは異なり、RGBチャンネルの合成によりカラー画像を得ることができる。さらに、稼働率が高く、衛星寿命も従来の7年から10年に延びている。これにより、気象観測ペイロードの目標であった千里眼1号の気象観測ミッションの継続性確保、高品質で信頼性の高い気象衛星観測データの提供を達成し、リアルタイムデータの活用による気象予報の支援、大雨・大雪・台風などの早期検出による気象災害軽減、国家災害安全管理システムの構築、長期連続気象観測データ(大気循環、植生情報、海面温度など)の確保による気候変動監視を実現することができる。
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