比視感度
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分光視感効率(ぶんこうしかんこうりつ, 英: spectral luminous efficiency)または比視感度(ひしかんど, 英: luminous efficiency function)とは、ヒトの目が光の各波長ごとの明るさを感じる度合いを数値で表したものである。最大値を1として正規化された数値であり、比率(度合い)であるため単位は存在しない。
分光視感効率は、数学的にいえば波長の関数(英: function)であり、しばしば分光視感効率関数と呼ばれる。また、分光視感効率は数表あるいはグラフで表されるが、グラフにした場合は山形の曲線になるため、分光視感効率曲線(または比視感度曲線)と呼ばれることもある。
分光視感効率は、光や色を客観的な数値として計測する測光・測色の計算の土台として使用される。ただし、視覚には個人差があり、分光視感効率は複数の被験者を使った実験に基づいた平均的な人の視覚の特性と言える。これは標準観察者(英: standard observer)という架空の人物の特性と表現される。
また、さまざまな条件で実験研究が行われ、視野の大きさが2度や10度の視角のものや、明るい光量レベルの明所視、暗いレベルでの暗所視など、さまざまな種類の分光視感効率関数が存在している。それらの中で最も一般的で普及しているものは、1924年に国際照明委員会(CIE)が定めた
比視感度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 15:02 UTC 版)
照明として使用されるLEDには人間の目にとって都合の良い白色光が使われる。白色LEDの発光原理はいくつかあるが、発光効率や波長に対する強度が異なるので、LED照明の使用目的に合わせて適する種類を選択する。 発光特性で考慮すべきなのは人間が照明として使用する場合、LEDの発光効率を単に物理的な光のエネルギーとして計測するだけでは不十分であり、人間の比視感度まで考慮する必要がある点である。 詳細は「比視感度」を参照 ヒトの眼は、明るい環境では波長555nmの緑色が最も敏感に明るさを感知し、それより長いか短い波長では感度が徐々に低くなり、赤外線や紫外線では全く見えなくなる。このため照明の発色を設計する際には、ヒトが肉眼で見た場合に自然に感じるようヒトの眼の感度も考慮する必要がある。このことは比較的発光効率の良い長波長の赤色領域では問題とはならないが、発光効率があまり良くない短波長の青色領域でそれだけ多くの電力を消費することになる。
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