殿中御掟追加5か条とは? わかりやすく解説

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殿中御掟追加5か条

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/16 09:30 UTC 版)

殿中御掟」の記事における「殿中御掟追加5か条」の解説

永禄13年1570年1月23日信長殿中御掟9か条制定した後も義昭はこれを守ることをしなかった。そこで信長新たに殿中御掟追加5か条を示した諸国御内書を以て仰せ出さる子細あらば、信長仰せ聞せられ、書状添え申すべき事 御下知の儀、皆以て棄破あり、其上御思案なされ、相定められるべき事 公儀対し奉り忠節の輩に、御恩賞御褒美加えられたく候と雖も、領中等之なきに於ては信長分領の内を以ても、上意次第申し付くべきの事 天下の儀、何様にも信長に任置かるるの上は、誰々によらず上意を得るに及ばず分別次第成敗をなすべきの事 天下静謐の条、禁中の儀、毎時御油断あるべからざるの事 現代語訳 諸国大名御内書を出す必要があるときは、必ず信長報告して信長書状副状)も添えて出すこと。 これまで義昭諸大名出した命令全て無効とし、改め考えた上でその内容定めること。 将軍家に対して忠節尽くした者に恩賞褒美をやりたくても、将軍には領地がないのだから、信長領地の中から都合をつけるようにすること。 天下政治何事につけてもこの信長任せられたのだから、(信長は)誰かに従うことなく将軍の上意を得る必要もなく、信長自身判断成敗加えるべきである。 天下泰平になったからには宮中関わる儀式などを将軍行って欲しいこと。 この追加5か条は、前年16か条よりはるかに厳し内容であった。4条目については将軍傀儡とした信長による独裁行おうという姿勢示されているともてれるが、追加5か条の提示後も幕府内での織田家影響力一部に留まっており、信長による独裁意図した意味があったのかは疑問の声もある。義昭が5か条を遵守した形跡もない。また、後述のようにむしろ信長の方が室町幕府秩序中に統制されたとする解釈出されている(詳細後述)。

※この「殿中御掟追加5か条」の解説は、「殿中御掟」の解説の一部です。
「殿中御掟追加5か条」を含む「殿中御掟」の記事については、「殿中御掟」の概要を参照ください。

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