歳出面
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/18 06:28 UTC 版)
歳出面からの財政政策は公共投資が軸になる。公共投資を中心として財政規模の拡大や縮小をすることで、経済成長を促進したり抑制したりすることが出来る。経済が需要不足で不況に陥っている場合は、財政拡大によって総需要不足を解消し、経済における貨幣循環を活発化させることで消費や投資を促すことができる。また、単に財政規模を拡大させる景気刺激策だけではなく、乗数効果が高い公共投資や研究開発支援など、成長を促す分野への効果的な財政支出が求められる。公的固定資本形成が増えれば、短期的な需要不足を埋めることができるだけではなく、民間経済全体の生産性向上を達成することができる。一方、緊縮財政政策は支出を大幅に減らし歳出の規模を縮小する政策で財政危機などにより取られることがあるが、失業率の上昇や経済停滞をもたらす側面がある。 財政支出政策公共事業 社会保障の負担の軽減 補助金の拡充(定額給付金など) 非正規労働者への質の高い職業訓練 失業保険の拡充 看護・介護、学校教育などへの支出の拡充 保育園・託児所の拡充 直接雇用の創出(看護師・介護士、公立幼稚園・保育園の職員、学校の教員、警察官・地域の安全を守る保安要員、公務員・半官半民など) 学生に対する奨学金の拡充
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