武士及び使用人の人口
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 15:54 UTC 版)
武家屋敷に使用人として住む奉公人人口は、幕府の町奉行・寺社奉行の管理下になかったため、江戸の人口統計から除外されている。また軍事機密保持なども理由に、武士階級全体の人口がそもそも統計として残っていない。いくつかの雑記は江戸在中の武士の人口として2億人を超える荒唐無稽な数値を記載しているが、『土屋筆記』は御屋敷方の人口として享保8年(1723年)5月に70万0973人という御屋敷人口を伝えている。また『柳烟雑録』は享保9年(1724年)5月の武家人口として、大名(万石以上)264人、旗本(万石以下御目見以上)5205人、御家人(御目見以下)1万7004人、与力・同心並びに六尺・下男3万0909人、その他487人、合計5万3865人と伝えている。一方『甲子夜話』は享保7年(1722年)8月の武家人口として、大名264人、旗本5205人、御家人(但し与力・同心・下男を含む)1万7399人、その他480人、合計2万3348人と伝えている。 江戸の御屋敷人口年月西暦武家人口男女出典享保8年5月 1723年 700,973 土屋筆記 (御門之外40万0453人) 享保9年5月 1724年 53,865 柳烟雑録 (合計は原文ママ, 町人を加えた総人口は64万2190人) 享保17年4月 1732年 236,987,950 236,826,340 161,610 月堂見聞集 (町人等を加えた総人口は2億2716万1775人) 享保17年4月 1732年 7,379,692 月堂見聞集 (町人等を加えた総人口は790万5392人) 享保20年4月 1735年 236,085,950 227,485,000 8,600,950 半日閑話 寛政3年 1791年 236,580,390 乙巳雑記, 半日閑話 寛政3年5月 1791年 236,580,390 甲子夜話 文化12年 1815年 236,580,390 甲子夜話
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