正しいタイポグラフィのための分離記号としてのZWNJの使用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/30 03:49 UTC 版)
「ゼロ幅非接合子」の記事における「正しいタイポグラフィのための分離記号としてのZWNJの使用」の解説
言語によっては、文字列の正しいタイポグラフィの形を指定するためにZWNJが必要である。 かつてASCIIの制御文字であるユニット分離文字がこの目的で使われていた[疑問点 – ノート]。 正しい(ZWNJ使用)誤り意味表示画像コード表示画像コードمیخواهم میخواهم(右から左に書くと):میخواهم میخواهم میخواهم ペルシア語「私は欲する」 עֲוֹנֹת עֲוֹנֹת(右から左に書くと):עֲונֹת עֲוֹנֹת עֲוֹנֹת 聖書ヘブライ語「罪」(複数形) Auflage Auflage Auflage Auflage ドイツ語「版」 (複合語: "auf"+"Lage") Brotzeit Brotzeit Brotzeit Brotzeit ドイツ語方言「軽食(の一種)」(複合語 "Brot" パン + "Zeit" 時間)、フラクトゥール形 deafly deafly deafly deafly "dea"+"fly" の複合語でなく、"deaf" の副詞形であることを示す श्रीमान्को श्रीमान्को श्रीमान्को श्रीमान्को ネパール語「夫の」または「立派な人の」 聖書ヘブライ語の例では、ニクダーのホラムの点の位置がヴァヴ ⟨ו⟩ の左に来るのが正しい。もし点が ⟨ו⟩ の上に置かれると、⟨עוֹנוֹת⟩「季節」とまちがいやすい。現代ヘブライ語ではヴァヴのうしろにホラムを置く理由はなく、合字は必要ないので、現代ヘブライ語の組版でZWNJが必要になることはまれである。 ドイツ語のタイポグラフィでは、合字が複合語の構成要素の境界を越えてはならない。したがって、ドイツ語の最初の例では、接頭辞「Auf-」は後続する単語から切り離し、「fl」が合字にならないようにしなければならない。同様に英語でも、合字は形態素境界をまたいではならない。たとえば「fly」や「fish」はある語の中では形態素だが、そうでない場合もある。したがって、「dayfly」の「fl」や「catfish」の「fi」は合字にすべきだが、「deafly」の「fl」や「selfish」の「fi」で合字を使ってはならない。 ペルシア語ではZWNJを接頭辞・接尾辞・複合語において広範囲に使用する。間にスペースを入れると複合語でない2つの単語とまぎらわしくなるので、ZWNJを使用する。
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